概要
本来は生息・飛来することがない地域で目撃される鳥。いわゆる渡り鳥であることが多いが、稀にその地域にはいない留鳥(年中その地域に定住している鳥)が遠足のように迷い込むこともある。
当然狙って会うのは無理だが、会いたいならSNSを活用してバードウォッチング情報などをこまめにチェックするべし。日本海側の離島は穴場だとか。
主なタイプ
- 1.悪天候に見舞われて不時着
海上・陸上問わず結構多いパターン。
運悪く巻き込まれた(あるいは近くの陸地に避難した)結果渡りのルートから外れて迷鳥になる。渡り鳥でなくてもなり得る。
- 2.別種の鳥を勘違い
時々群れからはぐれて迷子になるヤツがおり、渡りの時期やルートが同じだったり、色や体型が近かったりする別の種類の群れを仲間と間違えて紛れ込む事がある。
なんともマヌケだがそういう事も実際あるのだ。
- 3.旅鳥
りょちょう。「その地域を通るが、冬越しや繁殖はせずに通過する」渡り鳥のこと。
ただし渡り鳥は毎年決まったルートを通るし、目的地ではなくてもそのルート上にある地域に立ち寄って休む事自体はままあるので、そういう意味では迷鳥と呼べるかは危うい。各自の判断次第か。
日本では一部のシギ・チドリ類がこのタイプに属するとされる。
迷鳥の例
ツル類→カナダヅルという種類が毎年どこかで観測される模様。他にはアネハヅル、ソデグロヅルなどの記録があり、彼らは本来日本には来ないので迷鳥と言っていい。
カモ科→ハクガン、コスズガモ、シジュウカラガンなどが記録あり。
ハゲワシ→クロハゲワシという種類が各地で観測された記録あり。南ヨーロッパから中国の一部地域に住んでいる留鳥だが一部渡りを行う連中がおり、それが稀に迷鳥として観測されるのだ。
メンフクロウ→アフリカに住む「ミナミメンフクロウ」という種類がはるばる日本に遠足。メンフクロウ類は分布域が広く、南極以外のあらゆる大陸に住んでいるが日本にはいない。