概要
国会議員や地方議員、首長などの選挙を行う際に、候補者や政党への支援を呼びかける宣伝をするための車。
大きな看板や拡声器を装備しており、規模が大きい選挙だと屋根上を演説のお立ち台にすることもある。
公職選挙法により、走行可能な時間は朝8時から夜18時までと決まっている。
また、喋る内容も厳しく規定されており、ひたすら候補者の名前を連呼するのが基本で走行中に公約などを語ることは無い。
時折、駐車場や広場に停車して演説を始めることがある。
問題
選挙活動の必需品と認識される選挙カーだが、実際には大音量をまき散らしながら所構わず現れることから、騒音と認識して嫌う人は多い。
しかし、選挙カーの走行は公職選挙法で保障されており、止めたり撃退する方法が無いのでタチが悪い。
仕事の都合で昼間寝ている労働者や、子供を寝かしつけている親にとっては死活問題で、古くから選挙カーに対する苦言は後を絶たない。
「名前が聞こえてきた候補者には投票しない」という意見も多く、実際には宣伝どころか逆効果になっている可能性すらある。
これを逆手に取り、近年では選挙カーを使わない事を売りにする候補者もおり、実際にこれを理由に支持を集め当選した事例もある。
関連項目
ハイエース:選挙カーの定番車種。