概要
玄人には他に下記のような種類の用語も使用される。
- オヒキ
コンビで麻雀を打つ相棒・補佐役のこと。
- 一局精算
半荘において、一局ごとにあがった人に点棒の代わりに現金で払うという取り決め。哲也対トビ戦、ダンチ対根津夫婦戦に採用された。
- 平、ヒラ
イカサマなしで麻雀を打つこと。
玄人技
麻雀で勝ち続けるために幾人もの玄人が苦心の末に編み出し、磨き抜いた裏技の総称。作中では「サマ(イカサマの略)」とも呼ばれる。
作中では、基本的には玄人だろうが素人だろうがサマは禁止と言う建前で打っているが、サマをやった事を咎めるには現場を押さえるという大原則があったため、どんなに不自然な事が起ころうとも、「今まさに牌をすり替えようとして手牌にあるべき牌を握っている手」を掴んで押さえたりしない限りは、サマは確認できないものとして対局はそのまま続行されるし、終わった後でそれが発覚しても勝負が無かった事にはならない。
積み込み系
山を作る段階で、自分に有利な牌を引くように仕込みを行う。
元禄積み
別名「千鳥積み」。自分のツモ順で必ず必要牌を引けるように、自山を作る際に順番を考えて積み込む。高い手役に絡める場合が多い。
ツバメ返し
自山下段に天和確定牌14枚を仕込み、相手の一瞬の隙を突いて1打目を打つ前に手牌と自山下段の14枚をそっくりすり替える玄人技の最高峰。
名前の由来は、手牌と山が交錯する姿を飛翔するツバメが急旋回する動作になぞらえたものから。
2の2天和
コンビで協力して天和を積み込むコンビ技の最高峰。親番を迎えた上がり役とトス役がそれぞれの山に積み込みを行い、さらに上がり役とトス役が正確に賽の目2を出して初めて完成する。
積み込みと賽振りの正確な技術、2の2を行う場の状況を読む判断力を必要とし、それに加えて完全に合致したコンビ同士の息と間など、玄人としてのあらゆる才量が問われる。
ドラ爆
正式名称「ドラ爆弾」。王牌(カン山)のドラ表示牌とドラに対応した手牌を積み込み、裏ドラやカンドラを異常な枚数で重ねる。名前の由来は、凄まじい攻撃力を爆弾の強烈な発破になぞらえたものから。
なお、一部においては振り込んだ側が爆弾の被害に遭った様子を「ドラ爆撃」と位置付けており、共通の略称をそれぞれの意味で用いる場合がある。
握り込み系
相手に見えないように手中に牌を忍ばせ、局面を意図的に操作する。
ギリ
握り込みの略称。手中に不要牌、または上がり役の当たり牌を忍ばせ、山から牌を取ると同時に手中の牌を入れ替える。大別して1枚抜きと2枚抜きの2種類がある。
左手芸
別名「ぶっこ抜き」。自分の不要牌2枚を右端に寄せておき、自山を直すふりをして山の右端に不要牌2枚を戻すと同時に、山の左端に仕込んだ必要牌2枚とすり替える。
エレベーター
手中に牌を2枚握り込み、相手の捨て牌に合わせて当たり牌を変更する。
1人でも可能だが、コンビ打ちの際には卓下での牌交換を行うことで最大4枚を使っての操作となるため、その真価を発揮して変幻自在の当たり操作を可能とする。
名前の由来は、卓の下で牌が上下に行き交う姿をエレベーターの動作になぞらえたものから。
拾い
相手の捨て牌に必要牌があった場合、ポンやチーを行って鳴いた牌の回収と同時に、または死角となる相手の陰を利用して必要牌を回収する。
その他
ガン牌
牌の背中に自分だけがわかるような傷や印を付けておき、その特徴を記憶して牌を見破る。
通常は数枚の牌にのみ用いるが、印南は使用牌136枚の全てを正確に見破る驚異的な技術を持つ。
通し
コンビ打ちで多用される隠語。何気ない発言や仕草の中に、コンビだけにわかるような行動の指示や牌の情報が隠されている。
- 例(通しを飲食物の注文に置き換えている場合)
- 「コーラを1つ。」→「こーらをひとつ」→「コーラ=萬子」、「ひとつ=1」→「一萬」
- 「お茶をくれ。」→「おちゃをくれ」→「お茶=筒子」、「く=9」→「九筒」
- 「やっぱり酒にする。」→「やっぱりさけにする」→「や=8」、「酒=索子」→「八索」
- 「何かツマミをくれ。」→「なんかつまみをくれ」→「南」
作中で、瞳が逆に露骨にサインを送り、短期間で解読出来ない複雑なモーションで、相手はコンビ役以外読めないものを実行している。
壁
コンビ技の一つ。卓に参加しない仲間が観戦を装って相手の後ろに回り、通しを使って仲間に情報を渡す。
誘い出し
コンビ技の一つ。トス役が空リーチを行い、トス役への安全牌と思わせて相手から上がり役の当たり牌を誘い出す。
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別名・表記ゆれ
表記上は同じだが、一般的には下記の意味合いで使われる場合が多い。
- 技芸などに熟達した人。ある一つの事を職業、専門としている人。専門家。くろと。
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