曖昧さ回避
- 麻雀における最高役「役満」の一つ。本項で解説。
- 真・恋姫†無双の登場キャラ張角の真名。→天和(恋姫†無双)
- 日本の元号の一つ(1681年 - 1684年)。読みは「てんな」もしくは「てんわ」。
- 南北朝時代の北周の元号(566年 - 572年)読みは「てんわ」。
麻雀に於ける天和
天和とは配牌の時点でもう和了の形である状態をいう。
この役は親限定で、子の場合は地和という役になり、こちらも役満。どちらもイカサマ無しなら技術も駆け引きも関係ない完全に運任せの役であり、意図的に狙うことは不可能。
100%完全に運のみの役という性質上、最も和了る事が難しい役のひとつとされていて、現実ではまず見られず、さらに役満での天和ともなればもはや天文学的な確率となる。
どれだけ低確率か分かりやすく説明するなら、『常時「超吉」状態のラッキーマンですら一生に一度和了れるかどうか』といった所である。
親が配牌のみで和了るという性質上、他家は一切の行動が許されない絶対的な手である。そのためイカサマで狙う価値は最も高く、そのための手芸「ツバメ返し」は伝説の技とされている。脱衣麻雀等のイカサマがルールに組み込まれたゲームでも、この役を成立させるコストは最も高く設定されていることが多い。
上記の「ツバメ返し」は手積み卓かつ賽を自分で振るという状況でのみ可能な技であり、洗牌・牌積み・賽振りの全てを卓が自動で行うのが通常となった今ではまず不可能。
四暗刻のように聴牌形で点数が変わる役満と複合した場合は高い方に数える。これは天和がツモ牌を明確としない親の配牌の時点で完成されているがゆえの特権であり、地和ではできない芸当である。但し、ゲームなどで親の配牌と最初のツモ牌が区別されている場合はこの限りではない。
また、競技ルールでは天和が認められていない場合もあるため、この場合、最悪、ただの門前清自摸となる。
なお記録が残る公式戦で、天和大三元を成し遂げたということもある。
少し前のゲームセンターの麻雀では(アルゴリズムが今ほど進歩していなかったということもあるが)、お金を入れたらいきなりCPUに天和を和了られてゲームオーバー、というケースも稀に有り、経験した人も決して少なくないのでは無いだろうか。
Vtuberの公式配信では、白雪レイドが七対子の形で天和を和了っている。
放送対局では、月島ひかるが天和を成し遂げている。
対局者の一人、下石戟は9年後の2024年に地和を成し遂げた。