(1)(なましょくまたはせいしょく)
食べ物を、加熱・乾燥・塩蔵などの工程を経ずに、切ったり調味したりといった加工のみで生のままで食べること。特に、「加熱しない」ことを指す。果物は生食することが多い。刺身、なます、サラダなどが代表的な「生食する料理」である。
(2)(せいしょく)
生理食塩水のこと。水に塩化ナトリウムを溶かした液体で、濃度は0.9%。
(3)(いけずき)
平安時代末期に活躍した名馬の固有名詞。「生喰」「池月」と表記されることも。元々は源頼朝所有の馬であったが、後に佐々木高綱に与えられ、宇治川の先陣争いでは梶原景季が騎乗する磨墨と競いこれに勝利、日本一の名馬とうたわれる。
その出生地については、東北、下総、東京都大田区、山陰など、全国各地に伝説が残る。
(1)の生食
野生動物は煮炊きなどするわけないので、みんな食べ物を生食していて、それ以外の選択肢など持たない(モズなどは獲物を枝などに突き刺しておくことがあり、結果として干物と化した肉を食することがあるが)。だから「生食」という言葉は、人間が食べ物を煮炊きする習慣をもつがゆえに使われるのだとも言えよう。