婁震戒(東離劍遊紀)
ろうしんかい
概要
CV.石田彰
虚淵玄が脚本を手がける人形劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2』に初登場。
本編初登場時は諦空という苦行僧であった。しかし、蠍瓔珞に封印されていた七殺天凌を見つけてしまう。魔剣の美しさ・尊さに価値を見出した彼は七殺天凌を手に取り、『媛』と慕うようになる。
早速再開した蠍瓔珞を手に掛けると還俗。俗名である婁震戒を名乗り始める。
本作における婁震戒はスターシステムによる登場である。従って、レッドドラゴンの婁震戒(ローチェンシー)とは設定の根幹部分を踏襲しているだけの関係で、あくまで別のキャラクターであることを念頭に置きたい。
人物
殤不患と同様、気孔術を操ることが可能。
同時に剣の腕前は達人と称される程の代物。七殺天凌の持ち手としては歴代最強クラスと彼女を封印した殤不患も、持ち手を知る七殺天凌自身も認めている。
しかし、彼は心の底から七殺天凌を慕っているため魅了が通用しない。七殺天凌にしてみれば、持ち手をコントロール出来ず、血を求めて新たな持ち主を探すことすら出来ない。というか、剣をみだりに他人に見せることすら嫌う男なのだ。
そして誰もいない地にて、『媛』と誰にも邪魔されない場所で一生過ごすという願望を抱えるようになる。
ここまで来ると七殺天凌自ら敵である殤不患をあてにする始末である。
これでも、後に致命的な解釈違いに比べれば可愛いレベルだったりする。
このように七殺天凌に対する執着心が強過ぎることから、気性が荒いと後に凜雪鴉、七殺天凌に評される。
本編(東離劍遊紀2)での活躍
手始めに、七殺天凌と共に血の饗宴を求めて護印師の総本山たる仙鎮城を襲撃した。
途中、誅荒劍を持った護印師が迎撃。魔族特効を持つ神誨魔械に七殺天凌が臆するも、剣の特性を逆手に取った婁震戒は気孔術で破壊。そのまま仙鎮城に乗り込み、城にある神誨魔械を全て破壊してしまう。
その後、浪巫謠と対峙するも、止めを刺す前に凜雪鴉が妨害に。鬼歿之地に飛ばされてしまう。
そこで婁震戒は殺戮よりも『媛』と共に悠久の時を過ごすという願望を明らかにする。
ついでに、二人の時間を邪魔したという理由で龍・歿王を退治した。
(全体を通して、歿王は第二期最大の被害者とも言っても良い仕打ちしか受けていない。)
そして、婁震戒は最大の脅威たる殤不患を倒す為、嘯狂狷を掲示板代わりにして、魔脊山で殤不患らと決戦に臨む。しかし、殤不患・凜雪鴉・浪巫謠の連携によって七殺天凌を奪われ、愛する剣を魔劍目録に封印されてしまう———
はずだったが、婁震戒は自らの右腕と引き換えに七殺天凌を助け出すことに成功する。
『媛』を二度と手放さぬと誓いながら、婁震戒は七殺天凌と共に谷底へ落ちていくが———
関連タグ
- 妖姫・七殺天凌…婁震戒が『媛』と慕う剣。
- 殤不患…『媛』との安寧な日々を妨げる不倶戴天の敵。
- 凜雪鴉…別の魔剣を用いて婁震戒を翻弄。
- 浪巫謠…還俗する前から、悪の気配を察知していた楽士。
以降ネタバレ注意
本編(東離劍遊紀3)での活躍
実は生存したいた。しかし、肝心の七殺天凌は魔力を使い切って婁震戒の呼びかけに応じない。
彼自身も片腕を失っていたため、魔脊山を彷徨い続ける。
婁震戒は途中で剣を落とし、逢魔漏に触れて時空の狭間に飛ばされてしまう。
幸い、時空の狭間には鬼奪天工という先客がいて、彼の手伝いも兼ねて義手を装着することとなる。
そして鬼奪天工の装置で元居た場所に戻ることになったが、直前で義手を自慢した鬼奪天工は見知らぬ彼の剣を『鉄屑』呼ばわりしてしまう。結果、婁震戒は彼を置き去りにして元の場所に戻るのだった。
しかし、『媛』を取られたと早とちりしたのか、今度は殤不患を追跡して西幽に転移してしまう。
その様子を見た妖魔・刑亥は七殺天凌———否、姉上である照君臨と再会するのであった。
婁震戒は殤不患から『媛』を取り返す為、神蝗螟の結界内で対峙する。
義手を用いた外法の技で殤不患や萬軍破を圧倒するが、圧倒し過ぎて結界を破壊。その隙に殤不患らは逃亡してしまう。
西幽に疎く逢魔漏も未所持だった彼は、西幽の皇宮たる鳳曦宮に出頭。西幽の将軍・萬軍破の下、皇軍を率いて啖劍太歳一派の討伐に向かう。
この時点で打倒・啖劍太歳に神蝗螟・皇軍・魔族・凜雪鴉・婁震戒というオールスターじみた構成になっているが、実態は凜雪鴉の参戦で人間と魔族の関係は実質破綻しており、婁震戒の参入に最も警戒しているのが他でもなく七殺天凌という有様である。
そのような状況で殤不患捜索に動く神蝗螟・皇軍一派であったが……
「んっ……今のは、『媛』の声では?」
念願の『媛』と再会することに成功する。そして刑亥ともに七殺天凌本来の力を取り戻すために過去の時代に遡ることになったが……
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