概要
翼指竜亜目(プテロダクティルス亜目)アズダルコ科に分類される。
名称(学名)の由来はルーマニアのハツェグ (Hateg) で発見されたことから「ハツェグの翼」という意味である。
翼の差し渡しが11~12mにも及ぶ大型の翼竜である。ケツァルコアトルスと同じアズダルコ科に属する巨大翼竜で、ケツァルコアトルスと大きさは同格で、骨の中空度が低いため、体重はより重かったといわれている。
頚椎より、首はアズダルコ科としては短かったとされている。
長さ3mにも及ぶ頭蓋骨もがっしりとしており、他の翼竜の細長く薄い頭蓋骨とは対照的である。これだけ大きな翼竜が空を飛んだのかは疑問視されている。
4本脚に備わった隆々とした 筋肉を使って風も高台も必要もせず、ほんの数秒で飛び立つことができただろうという意見もあるが一般的ではない。
ハツェグ島の頂点捕食者だったとみられ、恐竜をはじめとした島の脊椎動物を捕食していたと考えられる。