概要
「少女☆歌劇レヴュースタァライト」における、愛城華恋と星見純那のカップリングタグ。
アニメ内での2人の関係性は意外と深く、華恋から見て神楽ひかり、露崎まひるの次に絡みが多く、純那から見た場合は大場ななの次に絡みが多い。
以下の項目は、アニメにおけるネタバレを含みます。
アニメ
第1話「舞台少女」
序盤、レッスン場での練習シーンにて、華恋とまひるがストレッチをしてる際に、西條クロディーヌと共にレッスン場へと現れた。この際には「あ…開いてた」と、素っ気なく口にしており、2人の繋がりは薄い。
華恋が日直であるから早く来た、と胸を張っていると、純那は以前遅刻して最後に来た、と窘める場面も見られる事から、この時点での関係性は、明らかにあまり良くはない。
その後、華恋のナレーションの元で、聖翔音楽学院について説明しているシーンでは、花柳香子の後ろで、共に舞を披露している。
シーンが変わり、昼食中のシーンにて、純那はいちご牛乳を飲みながら華恋に第100回 聖翔祭についてのビラを配りに来ている。このシーンにおいて、華恋は「来年の話」「スタァライトの台詞は入っている」「主役は天堂真矢」と、様々な言葉を発しているが、尽く、「時間は幾らあっても足りない」「大事なのは如何に去年より成長できたか」「オーディションもしてないのに誰が主役か勝手に決めるな」と、反論されている。(しかもこの場面にて、華恋をしっかり抱える形で迫っており、その様をまひるは焦り顔で、ななは冷静に撮影していた。)
さらにその後、ひかりを追いかけ地下劇場へと辿り着いた華恋は、ひかりと純那による『情熱のレヴュー』を目撃。さらには、ひかりが敗れそうになった所へ華恋がレヴューへと飛び入り参加。華恋に対して純那も応戦するが、一閃で上掛けのボタンを飛ばし、秒殺。さらに倒れそうになった純那を、昼食シーンでの抱え方で逆に抱き寄せた。
第2話「運命の舞台」
前夜からの状況を踏まえ、登校時に華恋はななと共に登校してきた純那に対し、昨夜のレヴューについて問おうとすると、「あんなの、ルール違反よ」と返し、「絶対に無効だって申請する」と、華恋の飛び入りを批判する姿勢を見せた。
レッスン中、ひかりと組もうとした華恋だったが、ひかりはばななとペアに。余ってしまった華恋は、刺々しい雰囲気を出したままの純那と組んでダンスレッスンを受ける事になってしまう。(この時、華恋の「私とペア」発言の際に純那は「はぁ?」と心底嫌そうに返している。)
さらに、華恋は昨夜のキリンのオーディションについて問うと、キリンからのメールが来ていなかった事が判明。完全な飛び入り参加がわかった純那は激昂。(この様子を見て、クラスメイトの石動双葉は「アイツらキレキレじゃん」と言っているが、その横にいた香子は「キレてるだけと違います?」と、勘の良さで2人の空気感に気づいていた。)
華恋が自分の邪魔をする事に対し、怒りを隠しきれない純那はまくし立てるが、直後、ここまでの疲労困憊で倒れてしまう。
保健室で意識を取り戻した純那は、その日のオーディションにて、『渇望のレヴュー』で華恋と再び対峙する。
眼鏡を模した舞台装置に翻弄される華恋だったが、「一度きり」という言葉に対して執着する純那に対し、華恋は「一度で終わりではない」事を諭し、最後は上掛けの紐を斬られて、純那は敗北。
カーテンの下で「また、負けちゃった」と途方に暮れる純那に対し、華恋はカーテンを覗き込み、「お疲れ」と話しかける。「考えすぎかな」「単純な方が強そう」と、華恋の性格を少々毒づきながらも、アクロバティックな前転をしながらカーテンを飛び出し、ボタンを手に取って「これで終わりじゃない」という、新たな考え方を胸に今まで仏頂面しか見せていなかった華恋に対して微笑みかけた。
「星見さん…」という言葉に対しては「純那、でいいよ」と返しているが、その後華恋は「わかった!じゅーんじゅん!」と距離を一気に詰めており(直喩的な意味でも)、「いきなり…?」と言われつつも、「自分の事も華恋で良い」と話すと「バッ華恋」と、ひかりから呼ばれている事も含めて、如何にも打ち解けた会話をしている。
第3話「トップスタァ」
一夜明けて、遅刻ギリギリの華恋に対して「いい加減に1人で起きられるようになりなさい」と窘めるが、「おはよう!じゅんじゅん!」「2年生にもなって遅刻してるの貴女だけよ、華恋」と、急な距離の縮まり方に、まひるは触手(?)の様な髪が上に向いた状態でフリーズしていた。まひるから「じゅんじゅん」呼びについて問いかけられるも、華恋は「内緒」と話しており、純那もななから華恋と何かあったのか問われると「内緒」と返している。(実の所、じゅんじゅん呼びに心中穏やかでないのはまひるだけではなく、ななもだったが…。)
第4話「約束タワー」
ひかりの急な失踪に、探し回る華恋が一番最初に飛び込んだ部屋が純那とななの部屋であった。この時純那は「眼鏡…眼鏡…!」とステレオタイプの眼鏡の探し方をしている。
無断で外出したひかりを追いかけようとする華恋に対し、純那は、その日の廊下掃除の当番が華恋である事を告げているが、そんな事は露知らず華恋は飛び出してしまう。
さらに、電車賃を使い切り、朝帰りしてしまった華恋とひかりに対して、純那は「朝帰りなんて何考えてんの!」と叱責している。
「どれだけ皆に迷惑かけたかわかってるの!?」と怒りつつ、ななから「掃除当番、純那ちゃんが変わってくれたんだよ」と明かされると、照れ臭そうな顔をしていた。感激した華恋は泣きながら純那に抱きつき「次から10回変わる」と約束している。(なお、この距離感にまひるはやはり心中穏やかではなさそうであった。)
その後、講師である櫻木が自転車でその横を通り過ぎながら、「伝説のシゴキ」を言い渡すと、純那の「幾多の先輩が学園を去った」という言葉に対し、華恋は「皆と一緒なら大丈夫」と、根拠なく言っており、純那は「誰のせいでこうなったと思ってるのよ…」と呆れていた。
第5話「キラめきのありか」
まひる主役回である為、純那の登場シーン自体が極端に少ないが、ダンスレッスンの場面では隣同士に位置している。その後も、ステップの確認をする為に呼びかけている。
『嫉妬のレヴュー』の際には、まひるに追いかけられ、他の舞台まで走り回る華恋に対し、「ちょっと!」と気が散っており、香子とのレヴュー中、一撃を貰いそうになっている。
第7話「大場なな」
1年前の第99回 聖翔祭について描かれる回の中では、華恋の「ばなな」という言葉に真っ先に「ななが…ばなな…?」と反応している。
打ち上げの写真を見返していた際には、純那の写真に対し華恋が反応している。さらに、第99回 聖翔祭終了後と思われる写真では、前後の位置に2人が位置している。この回の中ではそこそこ2人の会話も多く、ベンチに上がる華恋に対して、「ちょっと!ベンチに上がらないでよ!」と怒るも、「靴を脱いでる」と屁理屈をぶつけられ「そういう問題じゃない」と火に油を注いでいる。(この後台詞をよく聞くと「愛城さんって高い所好きでしょ…」「うん!好き!東京タワーとか…」と、馬鹿は高い所が好きと華恋は気づいていない上、直接的には言わなかったが、暗喩している。)
第9話「星祭りの夜に」
純那が「人生は2度繰り返される物語のように退屈である」というシェイクスピアの言葉を言った際に、ひかりから「知らないの…!?」と言われ、華恋は「私の人生、退屈じゃないよ?」と返しており、純那は「そういう意味じゃなくて…」と呆れる羽目になっている。(真矢の解説を受け、純那もその解釈を説明して華恋も納得している。)
第11話「わたしたちは」
ひかりがいなくなり、急激に演技力を失ってしまった華恋に対し、純那は「腑抜けている時間はないわ」と口にしている。(しかし、あくまでこの時点では全員が事情を知らず、華恋が「キラめきを失っている事を知らない」ため、ひかりがいなくなって意気消沈しているだけだと思っているが故に、厳しい言葉が出たと思われる。その後、事情を知った後は7人が休憩所に集まった時には、なんとも言えない表情をしている。)
華恋が戯曲 スタァライトの原本を翻訳している際には、バナナサンドを持ったななの後ろから、純那が「超わかる!!英語」と書かれた本を持ってドヤ顔をしていた。(帯には「これだけ読めば なんでもわかる!!」と、なんとも彼女らしからぬ本を持っている。それなら彼女に教わった方が早いのでは…?)
その後は、地下劇場へと向かう華恋と一番最初は純那が共に階段を降りており、「トップスタァを目指した舞台少女全員が罪深い存在」「でも誰に何を言われても掴んでみせるわ 自分星」と力強く語っており、他の舞台少女達と同じように、「舞台で待ってる」と告げた。
以上のように、話の8割近くで2人は何かしらの会話をしている。
さらに言えば、少し内気気味だった純那が、他の仲間達と打ち解ける様に、前向きな性格になったのも華恋との2度目のレヴューでの対立があったから、という部分もある。堅物な性格が丸くなり、再演を繰り返していたななからは、「こんな純那ちゃん、初めて」とまで言われている。
劇場版
予告編でも描かれている様に、「遥かなるエルドラド」のワンシーンを101期生の前で披露しているのは、この2人である。
アプリ
スタリラにおいても、2人の絡みはそこそこ多く、ローディング中の一コマでは華恋にプリンを食べられた純那が「安心、それが人間の最も近くにいる敵である。」と、シェイクスピアの言葉を口にしている漫画もある。
一方で、2人が共通した役柄を演じる事は少ない。唯一はアーサーである華恋に対し、純那がヴィヴィアンであったのみである。(ただし、円卓の騎士は聖翔音楽学院全員がそれぞれの騎士などを演じているため、希少な2人だけの舞台ではない。)
二次創作における2人
劇中設定通り、「勉強が苦手な愛城華恋」と「勉強が得意な星見純那」という構図から、華恋にテスト前に泣きつかれたり、宿題のわからない部分を教えてほしい、と懇願されたりしている。
恋愛的な面でも2話~3話での2人の距離の急接近には使用されやすく、ただの友人としてのカップリングや、恋愛面でのカップリングなど、様々な面でこのタグは使用されている。
余談
愛城華恋役、小山百代氏と、星見純那役、佐藤日向氏は、レヴュースタァライトのラジオ番組であるラジオスタァライトにてパーソナリティを務めている。
勉強の得手不得手や、序盤での舞台への向き合い方など、正反対のように見えるが、案外共通項も多く、2人の趣味の一つに「お風呂」が共通している。(華恋は半身浴、純那はお風呂、温泉。)
性格の面でも努力を怠らなければ必ず道が拓けると信じるタイプであり、作中でも両者共に困難に対しては努力で乗り越える場面も多い。その上、両者共に好きな事に対してはとにかく一直線で、自らの身を案じない部分もある。(華恋はひかりとの運命の舞台に対して自らの身の危険すら顧みずに様々な危険に遭遇している。純那は自分のやるべき事、なりたい姿に一直線過ぎて、一度は疲労困憊で倒れる程に打ち込んでいた。)
ちなみに、様々なキービジュアルやキャラの並び絵が存在する中で、2人はかなりの頻度で前後左右で並び立っている事が多い。(アニメ初期キービジュアルでは華恋の右に純那が位置している。他にも、PVでは華恋の左にひかり、華恋の右には純那。マルイのキャラショップのビジュアルでも左右。CD「スタァライトシアター」のカバー絵でも華恋の右に純那がいる。(しかも足が当たりそうになってかわしている。)劇場版のキービジュアルでは前後。劇場版の劇中歌CDでも、彼女らが横並びである。やはり本編中では華恋に関わる頻度が高いためか、ひかりと華恋が真ん中を陣取る中、華恋の隣にいる事はかなり多い。)
本編内では、珍しく両者からの呼称が変わった唯一の組み合わせである。(劇中で呼び名が変わったのはまひるの神楽さん→ひかりちゃんと、この2人間のみである。)
彼女らのレヴュー曲「The Star Knows」では「語り合える 二人 朝が来るまで」と、読み取り方によってはそういう風にも受け取れる歌詞がある。
再生産総集編である「ロンド・ロンド・ロンド」においては、第3話と第2話のレヴュー順が逆になっており(さらに言えば、この間に第4話、第8話の過去編も詰め込まれている。)、真矢との対決後に、約束タワー、さらにその後、純那との再戦が行われた事になっている。しかも、このレヴューの結末が「ロンド・ロンド・ロンド」では明確には描かれていない。その為、総集編だからと言ってこれだけ視聴すると劇場版で、華恋は純那の事を突然じゅんじゅん、華恋呼びしている事になる。(ロンド・ロンド・ロンドの中では、その後華恋と純那の絡みが地下劇場の所まで無いため、華恋のじゅんじゅん呼び、純那の華恋呼びは、一切呼ばれていない。)