元ネタ
『仮面ライダークウガ』に登場した「破壊のカリスマ」ゴ・ガドル・バは、リントの戦士(警察官)の男を対象にひとり残らず殺害するという殺人ゲームを行い、手始めに警察署へと乗り込みわずか10分で警官たちは全滅、そこには男性警官の死骸だけが散乱していた。
ガドルが見せつけた圧倒的な力。
「全車に連絡。第46号によって、西多摩署の警察官は、男性のみが全員殺害された模様」
一方、婦警たちは獲物ではないため全員見逃されたのであった。
この時のガドルが行ったゲリザギバスゲゲルにおける標的の対象は“男性の警官”であり、これはかつてと違って積極的に自分達に攻撃を仕掛けてくるリント(人類)の中で、さらにその中心となっていた警官を“リントの戦士”と捉えての行動だったと推測される(ただし婦警に関しては、劇中でグロンギに挑んでくる者が少なかったせいか、女性はリントの戦士とは見なしていなかったようで殺そうとしなかった)。
当然、警官らは一般市民と違って激しく抵抗してくることが予想される上に、警察組織と繋がりが深いクウガとのエンカウント率も跳ね上がるなど、他のグロンギのゲゲルとは別の意味で難易度が高くなっているが、そのリスクさえもものともしないガドルの実力と自信が窺える。
一方で、これは現代の強くなったリントですら、所詮はただの獲物に過ぎないというガドルのグロンギ(特にゴ集団)特有の傲慢さを象徴するゲゲルでもある。また作中の台詞から、ガドル的にはこのゲゲルには、「ダグバとの戦いに備えて手に入れた電撃体の力の実験と肩慣らし」という意味合いもあった為に、クウガも含めて歯ごたえがあるより強い獲物を求めていた様である(ドルドのバグンダダを破壊した一条薫の事も、あくまで「獲物として狩ってみたい」と発言していた)。