定義
顔カプとは、主に作品内で絡みが無い、接点が少ないが、顔(外見)が好みという理由で組み合わされたカップリングのこと。
しかし定義が曖昧で、顔に限らず性格、性別、イメージカラーなどプロフィールの基本情報だけで組み合わされた、絡みが薄いカップリングの総称として使われる場合もある。
誤解されがちだが、顔が良いカプという意味ではない。
美男美女の公式カップリングを容姿が整っているという理由で「顔カプ」と呼ぶのは誤用である。
誤解を招くようであれば、シンプルに「見た目重視カップリング」「接点なしカップリング」などと呼んだ方が良い。
概要
原作作品の本編中で会話をしていない、出会ったことのないキャラクター同士のカップリングや、他のキャラクターと比較した時に関係性が著しく希薄なカップリング(全体会話で発言が連続しただけ・集合イラストでたまたま隣同士だっただけなど)を指す。
例えば、眼鏡キャラクターは受け・三白眼キャラクターは攻めというような制作者個人の好みにより構成されたカップリングであることが多い。
ジャンルに踏み込んだばかりの者にはどれが顔カプか判断できない。
二次創作で流行りのカップリングが気になって原作に手を出したら全く絡みが無かったなどという事もある。
しかし、顔カプだと思っていたものが後から原作で絡み始めたり、中には伏線もなく最終回で突然結ばれるという例も稀に存在するため、最終回を迎えるまで顔カプなのか判断できない。
また、顔カプと感じるかどうかは個人差もあるので、ストーリーを全て見て独自で確認することを推奨する。
棲み分け
棲み分け方法は他のカップリング同様に作品名は付けず、専用タグ、カプ名タグを使用すること。
投稿者以外が顔カプタグを付けすることは推奨できない。
「顔カプ」というワードはすなわち「原作に絡みがない望み薄なカップリング」という悪口として使われる事もあるため、このタグを付けられた投稿者はあまり良い気持ちはしないと思われる。
顔カプが気に入らないという理由でpixivの投稿作品に付けられているタグを削除したり、ピクシブ百科事典の記事を白紙化して荒らすケースもある。
多くの人が作品を投稿していたり、記事として機能しているのであれば、白紙化する必要はない。
また、カップリング記事に「顔カプ」タグを追加するのは荒れる原因になるためこちらも控えた方が良い。
ピクシブ百科事典ではカップリング記事を誰でも立てることができるが、投稿数が多くない限り1人しか好んでいないような顔カプ記事を軽率に立てるのはなるべく控えた方が良い。
新しく名前被りのカップリングができた場合タグが使いにくくなり、他ジャンルの迷惑となってしまうことを考えること。
(例:1人しか好んでいないようなA子とB子の「AB」という顔カプ記事を作る。他ジャンルでA男とB男というカップリングが流行った場合「AB」という記事は他ジャンルのカプと被ってしまうため)
注意
顔が好みという理由だけあって、作品の設定やキャラの性格、口調を把握せず、キャラ崩壊した二次創作をする者もいる。
オリジナル作品を描くより人気な作品のキャラに当てはめて二次創作した方が色んな人に見てもらえるという理由で様々なジャンルに乗り換えていく例や、出来合いのキャラクター同士をくっつける即席カップリングばかり描く例もあるため、原作準拠の作品ファンからは敬遠される傾向にある。
中には、失恋してしまったキャラや誰とも結ばれていないキャラを同情して、有り合わせのような形でカップリングを作られることもあり、賛否が分かれやすい。
しかし、(顔カプに限らず)原作で接点のないキャラを絡ませるのは二次創作だからこそできることであり、接点薄カプそのものは、描き方によっては新たな組み合わせでファンの想像を広げるカップリングでもある。二次創作者が必ずしも原作未プレイという訳ではない。
顔が好みのキャラ同士をくっつけたい思いはあるものの、性格は見ていないため、出来合いのストーリーややってることがどれも同じストーリーの主人公を変更して読むことしかできず、好きなシチュエーションやキャラの絡みを描くことができそうでできず、離脱していく顔カプ描きもいる(天丼創作には限界があるため)。
そのため、顔カプでも解釈の仕方次第で工夫された二次創作になったり、それを評価し好む者もいることを視野に入れておくこと。
また、顔カプと感じるか個人差もあり、定義も曖昧である。前述した通り、顔カプという言葉は悪口として使われる事もあるため、二次創作をしている相手に対して安易に「顔カプ」と言うは避けた方が良いだろう。