概要
『まんが日本昔ばなし』は嘗て毎日放送ホストで放送されたTVアニメ。前番組が早期終了した為、ネットチェンジを前に本格的な新番組を入れられなかった為の穴埋め番組として1975年1月から3月までNET系列局で放送されたあと、1976年1月から『仮面ライダーストロンガー』の後番組としてTBS系列局ほかで放送されたが、1994年3月を最後にローカル枠に降格し、新作の放送は同年8月をもって終了。その後は再放送に移行したが、終了時期に関しては放送局で異なっていた(毎日放送は2001年9月、TBSは2000年3月。ひどいところでは1994年3月で打ち切ってしまったテレビ局もあった)。その後2005年10月から2006年9月にかけて、デジタルリマスター版がTBS系列局で放送された。
愛企画センター、グループ・タック制作。また、あの川内康範が監修を務めていた。
市原悦子と常田富士男の両名が一人何役もの声を使い分ける独特の語りと、一流のベテランアニメーターやイラストレーターを多数起用したこだわりのある映像が売り。規制が強化された現在では地上波で放映出来ない描写を含む映像も多数あるが、一方でその教育的効果の高さから、現在も放送再開を望む声が高い。
しかし、2018年に常田富士男の、2019年に市原悦子の訃報が報じられた。これにより、放送再開は絶望的になってしまったといえる。
前述の理由や商業アニメの実情が変化した現在では同種の作品が製作される事はまず無く、映像作品として作家性の強い短編も多数存在する事から一種独特の価値を持つ作品である。
悦子女史によると、当時も子供より大人の視聴者が目立ち、大人向けに作っていた部分もある、だが制作費が嵩張った関係で放送終了したとのことである。
ちなみによく勘違いされやすいが、特定のキャラクターを演じるのではなく両名はあくまでも昔話の「語り手」である。
2015年から翌2016年にかけてはCS局の時代劇専門チャンネルにおいて、本放送時と同じ土曜7時に放送された。しかも一挙5話という豪勢さ。(※本放送が1回2話なので、実質2.5回分)
6月4日に最終回を迎えたが、7月からもまた1話から再放送される予定。今度は4話ずつ。
なお、オリジナルの話や原点から改変されている話も含まれている。というか、原典通りの話の方が少ない可能性もある。
面白いことに、原典の方が良い意味でのオチや救いがあったり、結末が幾分マイルドだったり、悪に裁きが下る事例もある(例:「山犬女房」)。また、女房が鼻くそやミミズになったまま、主要人物全員が廃人化、など というとんでもないオチ話もある。
また内容の演出に振り幅があり、牧歌的な話・ひょうきん話はとことんのどかでユーモラスだが、シリアスな話は徹底的にシリアス。その為シリアス話はトラウマになるものまであった。
「にんげんっていいな」が代表的なエンディングテーマだが、実は時期によっては異なるエンディングテーマが複数ある。
関連動画
外部リンク
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にんげんっていいな(エンディングテーマ曲)
前田こうせい フクハラ・ヒロカズ 杉井ギサブロー(主なアニメーター)
まんが世界昔ばなし:本作の影響を受けて製作された、世界の昔話を題材にしたTBS系列の番組。