皆も、勿体無いお化けが出んようにしとるかのぉ(和尚の台詞)
概要
公共広告機構(現:ACジャパン)の1982年度CM。「日本昔話シリーズ」の第1弾。
野菜(人参・大根・キュウリ・ナス・サヤエンドウ・麦の穂)の頭部を持ち、紫の紋付き着物を着ている。人参と大根には目や口のようなものがあるが、他の面々は全員のっぺらぼう。
「オラ大根嫌いだ」「オラ豆嫌いじゃ」「オラ魚嫌いだぁー」「オラ人参大嫌いじゃー」と野菜や魚を粗末に扱う寺の小坊主共。
その夜。
寝静まった彼らの枕元に現れて、「もったいねぇ~」「もったいねぇ~」「もったいねぇ~」と驚ろ恐ろしく小言に近い説教を小僧共に言い続けた。翌日、寺の和尚はその事を知り「もったいないお化け」が現れたのだと説明し好き嫌いなく食べなければ再び現れるだろうと諭し、以降は全て残さず食した事で2度と現れる事は無かったと云う。
2004年に環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護活動家ワンガリ・マータイが日本語「もったいない」を啓蒙していることが影響し、もったいないお化けも再注目され、環境問題の取り組みやブログ等で多数採り上げられている。
このCMは「まんが日本昔ばなし」と同じく中田実紀雄プロデュースによるアニメーションで、ナレーションも常田富士男と市原悦子が起用されている。
また、auの2013年CM「auスマートバリュー」にはほぼ同名の「モッタイナイおばけくん」というCGキャラクターが登場するが「もったいない」をテーマにしていることを除けば特に関係ない。
同CMで使用されたきゃりーぱみゅぱみゅの「もったいないとらんど」のMVにももったいないおばけを意識したと見られるオバケのキャラクターが登場している。
関連項目
公共広告機構:ちなみに「AC」のロゴは1987年2月に制定されたためこのCMでは表示されず、ハートマークの旧ロゴマークが表示される。