概要
堺筋線開業に際して5両編成18本の90両が製造された。
アルミ合金製の車体で、基本構造や電装品は第三軌条方式の30系アルミ車と共通する部分が多い。設計最高速度は100km/hだが、無改造で110km/h出せた。
製造当初は相互直通先の阪急電鉄線内における踏切用警戒色として前面腰部を赤く塗っていたため、頬紅電車と呼ばれていたが、後年にラインカラーと同じ茶色に変更され、側面にも茶色の帯が入れられた。
当初は5両編成だったが、1979年に6両編成へ組み替えられた。
組み換えに際して新造は行わず、16・17・18編成の3本を組成解除し、電動車は電装を解除。更に先頭車は運転台を撤去した上で、バラした15両を1両ずつ01~15編成へ組み込んだ。
当初は非冷房だったが、1990年から01・02・03・11・12編成を対象に冷房化を行なっている。
1990年に66系が登場し、1992年より廃車がスタートしたが、1993年に8両編成への組み換えを実施。こちらも増結用車両は新造せず、08~10・13・15編成の5本を組成解除し、バラした車両を2両ずつ9本の編成へ組み込んだ。なおこの組み換えから漏れた余剰車両は廃車されている。
66系への置き換えは冷房化未施工編成が対象となったため、01・02・03・11・12編成の5本は21世紀を迎えることとなった
2002年から66系の追加増備で廃車が再開され、2003年11月を以て運用を終了。6014号車を残して全車が解体された。
6014号車は森之宮検車場に非公開で保存されており、2015年に原型に近い姿へ復元された。