「忘れるな。その剣が、世界を再星する唯一の希望だ」
概要
イスカが師クロスウェルから継承した黒と白の一対の双剣。刀身は黒が長く白が短いなど双剣にしては不揃いでケルヴィナからは鶍の嘴に例えられている。
『黒』の星剣があらゆる星霊術を遮断し、『白』の星剣がその遮断した分の星霊術を一度だけ再現するという権能を持ち、イスカ以外には機能せず量産もできない唯一の真打《オリジナル》。
ただし使いこなすには相当な修練を必要とし、イスカは百錬自得の末に対星霊使い特化ともいうべき彼らの天敵とも言うべき技量を身に着けたことで継承した。
また、遮断できるのはあくまでも星霊エネルギーのみで星霊術による副次的な攻撃には対応できない上、星霊そのものには通じない
それを見たアリスからは始祖を縛る鎖と酷似しているという印象を受けている。
関連タグ
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 聖剣 イスカ クロスウェル・ネス・リビュゲート
ネタバレ
ここから先は作品の重要なネタバレが含まれるので閲覧注意。
その正体は、星の中枢に存在する星霊術を蓄える性質を持つ『星晶』という鉱石を大陸の限界領域に住む『星の民』によって極限にまで純化し鍛え上げられた完成形にして、すべての星霊が星の中枢に帰還するための「器」というのが真実である。
クロスウェルが星の災厄を倒すために造り上げた希望。
つまり黒の星剣は星霊術を「斬る」のではなく、黒の星剣が星霊エネルギーを「蓄え」て、白の星剣がそのエネルギーを解放するというのが、対星霊特化の星剣の真の絡繰りであったのだ。
そして、星霊は星の災厄を恐れて、星の中枢から地上へと逃げた。
その災厄を倒すということは、すべての星霊が例外なく星の中枢に帰還するということに他ならない。それはすなわち星霊使いに宿っている星霊をも含めて。
星剣の担い手の真の使命とは正に、百年に渡る争いに正真正銘の終止符を打つことに他ならないのだ。