「まさかそれが氷禍の――」
「わたしの名前よ」
「教えてあげる。その身で味わいなさい」
――『大氷禍』――
概要
CV:雨宮天
星霊使い達の国・ネビュリス皇庁の第2王女。通称「アリス」。
帝国の防衛線を破竹の勢いで突破している事から、「氷禍の魔女」と呼ばれ恐れられている。
イスカとは戦いの中で出会い、お互いに惹かれ合いながらも自分のやり方で理想を目指すために対立する。
人物像
戦闘中や公務中は凛々しく振る舞っているが、根は狭苦しい王宮に退屈している年相応なお転婆姫。ドジっ娘な所も多々あり、特にイスカと出会ってからは残念な美人化が加速している。
演劇や絵画鑑賞を好んでおり、それらを見るために頻繁に中立都市へ出掛けるため、メイド兼側近の燐・ヴィスポーズも頭を悩ませている。
ただ本人の絵画の腕前は、プロ級の妹や神がかった画力の姉と比べることすら烏滸がましいほど惨憺たるありさまであり、別荘のルウ・エルツ宮にある自画像は人の姿すらしていない。三女曰く『美食派』である。
また皇庁の姫でありながら帝国画家のフォトブックを収集しており母を始めとした家臣たちからは問題視されることも。
皇庁と帝国との100年にわたる争いを憂いており、それを収めるために皇庁による世界統一を目指しており、「星霊使いが差別されない争いもない世界を作る」という気高い大望を持つ。
そのため本来は感受性が強い性格ながら戦闘時はそれらを押し殺して帝国が恐怖する魔女になりきることも辞さない強さを持つ。
だが、長姉からは「その楽園はアリスの強さだけで成り立っており、それでは結局強者の楽園しか作れない」と内心で吐き捨てられており、後にそれも含めて戦争に勝利しても星霊の強弱による皇庁の差別は何も変わらないどころか加速するばかりと指摘され自身の理想の矛盾点を思い知ることになる。
武功もあって母ミラベアからは次期女王候補としての期待をかけられているが、王位継承権をめぐって姉妹関係が悪化していることに加えて分家筋のゾア家やヒュドラ家を始めとした皇庁の勢力が謀略を張り巡らせている現状にもうんざりしている。
そんな中で出逢った「自分を特別扱いしない無礼者」であるイスカとの決闘——というより邂逅が生きがいとなっており、中立都市で度々鉢合わせる内に演劇や芸術鑑賞といった趣味から食事の細かな好みまで一致していたことから自然と意気投合し、何よりその理想や始祖との戦いにおける共闘を経て、あくまで好敵手同士としながらも無自覚ながら恋愛感情を抱くようになり、ある種の独占欲さえ抱いてシスベルとイリーティアがイスカに接近していると本気で二人を攻撃しようとする以外にも戦場でのライバル関係を持ちだして自分の物と公言するなど、自制心が弱くなってしまっている。
能力
その二つ名通り強力な氷を操る『氷花の星霊』を宿しており、森一つを瞬時に氷河期さながらの氷漬けにする『大氷禍』や広範囲に及ぶ氷の剣を無数に射出する『氷禍・千枚の棘吹雪』といった強力な星霊術で帝国の拠点をいくつも制圧してきた。
こうした力任せの大技だけでなく、超低温の氷の結晶を飛ばす『氷禍・那由多の雪灯』といった繊細な操作や小技にも長けており、他の純血種の星霊使いと比較しても強さに隙がなく、上記の技全てに高度な戦略があるなど戦闘能力はずば抜けている。名実ともに皇庁の切り札とされている。
また、彼女の星霊術の真価にして本質たる秘奥は、星霊術を切断する星剣すら防ぎ止める絶対防御『氷花』である。
星剣をも防ぐ絶対防御の理由は、その盾はアリスの星霊そのものであり、この盾を展開した時のみ氷の星霊はアリスの肉体を離れてその種子に憑依するため、星霊エネルギーを斬る星剣でも斬ることはできない。また星霊エネルギーそのものを放出することも可能など攻撃力も絶大である。
始祖と同じく星紋は背中にあり、背中のみならず、うなじや両肩を覆うほどに大きく翼のごとき模様の真っ青な星紋をしている。同じ純血種の中でも彼女に匹敵する大きさの星紋はなく、いるとすれば、それこそ始祖以外にいない。というより翼の部分を除けば、真ん中の文様は始祖とほぼ同一である。
関連イラスト
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