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概要

星の深奥に眠っていた未解析エネルギー。かつて帝国が地質調査を行っていたときに噴出し、発見された。

人間に憑依する性質を持っており、星霊を宿した者には『星紋』と呼ばれる痣が身体に浮かびあがり、同時に魔法のような超常の力が宿る。

星霊を宿した女性は「魔女」、男性は「魔人」と呼ばれ迫害されていたが、始祖の魔女ネビュリスを中心に反旗を翻し、星霊を宿した者たちの楽園『ネビュリス皇庁』を建国した。

星霊を宿す者や一部の者は魔女・魔人という呼称を使わず、「星霊使い」と呼んでいる。

また、どういうわけか女性の方がより強力な星霊が宿る傾向があり、事実皇庁の歴史の中で王はただ一人だけで他は全て女王であることからもそれが窺える。

種類

一口に星霊といってもその種類は千差万別で強弱もまちまちである。火・水・土・雷・風といった現実の自然物を操るものもあれば、星の第二世代型と呼ばれる星体干渉系に類する特殊なものもあるが、驚異的な力を持つ者は稀で戦闘向きでないか、隠密行動に適したステルス系やまるで役に立たぬ能力も存在するばかりか、星霊のエネルギー自体が極端に低く術の発動そのものが不可能な星霊術欠乏症を患う者もいる。

それは始祖の末裔にして王家である『純血種』の中でも変わらない。

星紋の色と形も星霊毎に異なるが、火系統は赤、風系統は緑、雷系統は黄、氷系統は青のパターンになり、第二世代型は紫となり、強力な星霊であればあるほど星紋は大きく複雑な形状を描く。もっとも小さくとも強力な星霊であるという例もあるが、大きくて弱いという例はほとんど皆無である。

また基本的に一つの星霊が操れる事象は一つきりであり、大抵は氷や火などの自然物は術によって物質を生み出す召喚系であるが、中には土のようにそのものがなければ術を発動できない操作系もある。しかしそれ故に細かな操作が可能。

ネタバレ

ここから先は10巻以降の内容を含む為、閲覧注意。

経緯

百年前、当時の帝都ハーケンヴェルツ最深の採掘場「星のへそ」でレアメタルの採掘を行っていたのだが、地底五千メートルまで掘り進めた結果、出てきたの鉄鉱石ではなく未知のエネルギー星霊が噴出する源泉、星脈噴出泉(ボルテックス)であった。

結果、多くの人間が星霊に憑かれることになり百年に渡る迫害と闘争の幕が開いた。

実は星霊が地上に噴出したのは、星の中枢に眠る災厄から逃れて来たためである

因みにこの始原の星脈噴出泉である「星のへそ」こそが、現在の帝国議会「見えざる意思」である。

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星霊(キミ戦)
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