概要
前面から見て逆T字型の独特な形状を有する全翼機であり、長く伸びた基部に支えられた2基のレドームも特徴の一つとなっている。
大型偵察機ながら宙返りなどが可能。ある程度のドッグファイトもこなす軽快な機動性のほか、コア・ファイターのバルカン掃射に耐えるなど耐久性にも優れる。また、ザクⅡ1機を牽引したまま飛行可能なペイロードを有する。輸送機や爆撃機、その気になれば限定的なモビルスーツの高速移動手段にも転用可能。
地球重力下での実地運用試験ができず、バランスを欠いた性能の機体が多かったジオンの航空兵器の中でも、指折りの高い完成度を誇る機体と言える。
ただし、本質的には偵察機であるため、武装は両翼端のバルカン砲、機首の小型ミサイル発射管、小型爆弾のみと自衛用の武装しかなく、本格的な戦闘には堪えられない。また、爆弾の代わりに救援物資を搭載したカプセルを投下したこともある。
名有りのパイロットとしては第8話に登場したバムロやコムがいるほか、第11話ではシャア・アズナブルやドレンが搭乗したこともある。
機動戦士ガンダムUCでは、ジオン残党軍に運用されているものが登場した。
Gジェネレーションシリーズでは
EWACシステムを搭載した戦闘機として登場。EWACシステムの範囲は狭いが、チームが効果範囲内にとどまれば命中率が向上する。
武装は小型爆弾と機銃の2種類のみ。空中にいる時は小型爆弾でMAP間攻撃を仕掛けられる。機銃は射程範囲が4マスあり支援機としても運用可能。
ギレンの野望シリーズでは
序盤から開発可能な偵察機として登場。索敵能力と移動力が高く、ミノフスキー粒子の散布が可能で製造コストも安い。索敵、味方の防御支援、囮など地上戦ではあらゆる局面で役立つ為、時代が一年戦争以降に進んでも十分に活躍の余地がある。
ただし、地上でしか運用できず、戦闘能力が低く、索敵能力は最高ランクの「S」ではなく戦艦などと同等の「A」止まりという弱点もある(後者2つは殆ど気にならないが)。
武装に関しては『ジオン独立戦争記』のみ小型爆弾が使用可能だが、それ以外はバルカンのみと貧弱。また、MSの輸送能力に関しては流石に再現されたことがない。
立体物
EXモデル1/144シリーズにラインナップ。水上偵察機「シーランス」が同梱する。
アクションフィギュアシリーズ「MIA」シリーズにラインナップ。劇中同様に機銃・レドームが可動する。 レドームは基部がボールジョイント接続のため、任意の角度に調整可能。