概要
週刊少年チャンピオンにて連載中であるルパン三世のスピンオフ漫画作品。
作者は内々けやき氏。脚本は佐伯庸介氏。
2021年8月26日発売の39号から連載を開始した。
「ルパン三世×異世界召喚」というまさかのジャンルコラボを果たした挑戦的なコンセプトだが、しっかりとルパンシリーズの良さや作風は取り入れられており、決して流行りに靡いただけの作品ではない。
元々ルパンファミリーは、見知らぬ場所に飛ばされても十分やっていける力量の持ち主である為、(言語の習得を除き)特別な力や道具などは授かっておらず、
劇中では過去作の話題も入っているので、興味ある方は調べてみるといいだろう。
あらすじ
(第1話より)
今回ルパン一味4人は、日本の資産家が保有する「存在しない国の金貨」500枚というお宝に目をつけ、いつも通りまんまと盗み出すことに成功。
そして案の定銭形に追われていると、目の前に把握していなかった不思議な扉が現れ、ルパン達は銭形を撒く為にバラけて別々の扉に入っていった。
銭形も負けじと後を追うと、その扉全てが警官隊の前で消えてしまった。
気づくと、ルパンは見たこともない場所に立っており、ドラゴンを始めとした現実ではありえない生物達と遭遇。
近くの村で状況等を整理し、ここは日本ではなく異世界である事を理解する。そして居丈高な兵士団が同じ村に重大な物を運んでいると聞き、ルパンはその重大な物を盗んでやることに。
しかしそこにいたのはお宝ではなく、とある国のお姫様だった。
そして件の金貨の出どころがこの異世界だった事を知ったルパンは、"前例"に習って元の世界に帰るべく、一世一代の「国盗り」を始めるのであった…。
登場人物
レギュラーメンバー
お馴染みの5人。プロフィール等は各記事にて。
アルセーヌ・ルパンの孫である主人公。今作のジャケットはPERT4・PERT5同様青いジャケットを来ている。
今までのシリーズでもタイムスリップしたり、魔術師と関わったりしてきた為、異世界に飛ばされた事を理解すると「俺もついにここまできたかい」と大笑いしていた。
ファンタジー世界においても自慢の怪盗テクニックは微塵も衰えず、多くの者たちを翻弄する。
ルパンの良き相棒。ルパン達とは別々に異世界に飛ばされた。第2話のシーンではドワーフと思われる追ってに追われているようだか…?
盗賊・石川五右衛門の十三代目。ルパン達共々異世界に飛ばされるが、無双っぷりは相変わらず。
謎の多い女怪盗。他のメンバー共々異世界に召喚される。お得意の色気で男を誘惑しているようだが…?
ICPO所属のルパン専門の警部。ルパン一味を追いかけ、異世界に飛ばされる。
彼の性格上、過去の日本に飛ばされた時と同じ事をしそうだが…?
オリジナルキャラ
ルパン達が飛ばされた異世界で出会う人々。
村の塔でルパンが出会ったこの国の第1王女。
ルパンにさらわれた際、彼が異世界からやってきたと知ると「国を専横している悪しき魔女」を倒して欲しいと依頼する。
ルパン曰く、何処かで見たことあるらしい。
剣技に長けたメガネっ娘女騎士。姫を連れ去ったルパンを追跡したが、小さな砲と策謀で返り討ちにあい、撤退する事に。
用語
- 「存在しない国の金貨」
ルパン達の世界ではどこの国でも作られた記録の無い、文字通りの「存在しない国」で作られた金貨。
表面には見たことも無い文字で書かれていて当初は読めなかったが、転移後は正式名称は「建国記念金貨 アーマシュ・アイソプミア」。
ルパンは数百年前にこの地に転移した人間が帰還する時にこの金貨を持ち込んだ事を推理し、国を盗めば元の世界に帰れる手段を見つけられるかもと考えた。