曖昧さ回避
- 北欧神話に登場する霜の巨人とされる人物で、オーディンの伯父。→本項で解説。
- ルドラの秘宝の登場人物。→ミーミル(ルドラの秘宝)
概要
ミーミル(ミーミール)は霜の巨人のひとり。オーディンの伯父に当たる人物であり、人間の世界のミズガルズにいて、ユグドラシルの根元にある知恵の泉(または井戸)の番人をしている。
オーディンに泉の水を飲みたいと頼まれたミーミルは、オーディンの片目と引き換えにそれを許した。水を飲んだオーディンはあらゆることを見通す英知を授かり、それを神々や人間のために役立てた。
その後、ミーミルはもらった片目を泉に沈めたという。
また『ユングリング家のサガ』では、アース神族とヴァン神族との戦争が終結して和睦した際に、アース神族側から人質としてニーヘルと共にヴァナヘイムへと送られたとされ、ヴァン神族立はニーヘルを首領としたが、彼が期待していたような人物で無かったので、ミーミルの首を切断してアース神族の元へと送り帰したという。
その後、オーディンが区部が腐敗する事の無いように薬草を刷り込み、魔法で生き返らせ、大切な事を相談する時は必ず、ミーミルの元を訪れたとされ、ラグナロクが到来した際も、真っ先にオーディンはミーミルの首の助言を仰いだと言われている。
なお、ミーミルが非常に賢いのは、彼が守っている泉の水をギャラルホルンで飲んだためだと、『スノッリのエッダ』の『ギュルヴィたぶらかし』15章で言及されている。