曖昧さ回避
概要
日本の山の神・精霊・妖怪である「山彦」のこと。
鳥取県鳥取市では、山中に住む呼子、または呼子鳥(よぶこどり)という者が山彦の声を発すると考えられていた。
本質的には山彦と全く同じ存在だが、作品によっては全く別の妖怪として扱われている(仮面ライダー響鬼など)。
水木しげるの妖怪画では一本足の笠を被った案山子のような姿をしており、作品によって細かな差異があり、原作版鬼太郎では一つ目であったり、3期鬼太郎では目の造形が小さかったりする。
妖怪画に準拠したデザインとなったのは4期からである。5期などでは砂かけ婆が大家を務める妖怪長屋の住人として登場しており、劇場版では遠く離れた対象に声を届ける能力を駆使し、日本中の妖怪達に協力を呼びかけて妖怪四十七士への覚醒を促したり、漫画『妖怪千物語』では敵の破壊音波を跳ね返すという活躍を見せている。
一方で、敵として登場する事もないわけでは無い。例えば、短編「やまたのおろち」に登場する呼子は元・人間という設定であり、山彦を返しておびき寄せた人間をヤマタノオロチが蠢く水晶玉に閉じ込めて脅迫し、入れ替わるという役所であった。しかも、脚が地面に根付いている為、次の身代わりが来るまでそのままの状態である。
70年代版鬼太郎の第12話はこのエピソードを元にしていて、この回では呼子はねずみ男と入れ替わるが、最終的に呼子は水晶玉に閉じ込められて制裁を食らうというオチになっている。3期第79話でもこのエピソードがリメイクされていて、こちらでは明確に偽物という設定である。6期第73話でもこのエピソードがリメイクされていて、ヤマタノオロチが蠢く大粒のダイヤモンドに8つの願い事(1つ目の願い事はダイヤモンドの世界に閉じ込められる為必ず「ダイヤモンドの世界から出してくれ」)を全て叶えてもらった者は呼子になってしまうという設定となっている。味方としての呼子と区別するためか、講談社の「アニメ版ゲゲゲの鬼太郎妖怪事典」では別項目で扱われている。