概要
主に横書きの漫画に付けられるタグ。日本語の漫画の台詞の表記では、横書きは主流ではない。
横書きされる言語
横書きは文章の書字方向で縦書きと対置され、世界の言語でもっとも普及しているラテン文字をはじめ、ブラーフミー系文字(インド系言語の多くやタイ語、チベット語)、キリル文字などが左縦書き(左から右に文字を並べる)である。元々縦書きであった漢字やハングルも今では左横書きで書かれることが多い。
一方で中東圏を中心に、アラビア文字、ヘブライ文字等の逆の右横書き(右から左に文字を並べる)を用いる文字・言語も広く使われている。これらの文字で書かれた文章の中に数字や英単語が出てきた場合、その部分だけを左横書き表記する。
日本語における横書き
元々日本語は漢文に倣い縦書きだったが、明治以降広く横書きが使われるようになった。最初は縦書きの行の並びと同様右横書きが主流だったが、これでは英数字などと混在させると読みにくい。そのため昭和初期になると現代と同じ左横書きの文章が増え、また太平洋戦争直前頃には左横書きへの統一の動きが目立つようになった。戦時中には国粋的風潮から右横書きへの揺り戻しもあったものの、戦後、右横書きは古臭いイメージがつきまとうようになり、一気に廃れた。
その後も乗り物のペイントには進行方向順に文字を記すという習わしがあったので右横書きが生き残っていたが、近年はこれも左横書きに統一する傾向が強まっている。
日本語の小説・脚本・漫画などの創作作品は通常は縦書きであり、横書きはマイナー。2000年代のケータイ小説では横書きで出版される作品もあったし、森博嗣のように横書き優位論を唱える作家もいるが、電子書籍も含めて縦書き優位は揺らいでいない。Web小説はかつては縦書きばかりだったが、縦書き対応のサイトも増えた。pixiv小説では初期は横書きしかできなかったが、現在は縦書きに対応している。
漫画雑誌では1970年代にサンリオから出されていた「リリカ」が横組みを採用したが、「読みづらい」と評判は芳しくなく短期間で休刊した。