概要
1985年1月からフジテレビ系列局(ただし一部系列局除く)にて放送された。
東映不思議コメディーシリーズ第3弾『ペットントン』のヒットを受け、同シリーズの路線をゴールデンでということで木曜のゴールデンタイム(19:30 - 20:00)で放送された。原作は石ノ森章太郎、脚本は浦沢義雄。文献によっては本作も東映不思議コメディーシリーズに含む場合もある。
「ふたり鷹」の放送時間帯移動(あるいは中途終了)を受けてスタートしたものの、時間帯の都合上内容に制約があったのか視聴率は振るわず、1985年3月、全11回で終了するハメになった。
本作は基本的にフィルム撮影だが、特殊効果にはVTR撮影を行なっている。当時の純フィルム作品と異なり、質感の異なる映像が交互に現れる点が特徴だった。しかし、そうした映像技術は特撮では定着せず、東映特撮ではファイン・ネガ・ビデオシステムがようやく導入された1990年代中期でも、VTR合成やオプチカル処理はキネコやフィルム焼き付けが主流となっていた。その後、VTR撮影の東映特撮は1996年の『超光戦士シャンゼリオン』を待たねばならなかった。
なお、スポンサーは食品メーカーで、玩具会社ではない。また、、本作終了を受けて放送を開始したのが、あの『スケバン刑事』であった。さらに蛇足ながら、『スケバン刑事』が大ヒットを記録したが故に「春からの新番組までの穴埋めピンチヒッター、またはワンポイントリリーフ番組だったのでは」という都市伝説を唱える人もいるとかいないとか。
登場人物
てれもんと林一家
- てれもん(声:龍田直樹)
電波のカスから生まれた全身オレンジ色のTVオバケ。本名は「てれもんじゃ」だが作中では「てれもん」と呼ばれることが多い。テレビの中と現実を行き来し、テレビに映った物体や人物を実体化させて外に出すことができる。
- 林 トンボ(演:伊藤環)
本編の主人公。家のテレビがフジテレビだけしか映らないことが原因でネクラな性格。
- 林 アゲハ(演:木ノ葉のこ)
トンボの母。
- 林 カブト(演:佐渡稔)
トンボの父。区役所勤務。
町の人たち
- サヤカ(演:星めぐみ)
トンボやてれもんの憧れの少女。
- ラドン(演:林義人)
トンボの同級生。アゲハに恋し、結婚しようと目論んでいる。
- 屋台のラーメン屋(演:市川勇)
カブトの友人。
てれもんの敵
- 小俣/ザ・グレートデンキ(演:斉藤晴彦)
林一家の近所の電器店、小俣電器の店主。ザ・グレートデンキは小俣が電気大明神に祈って変身した姿。林家のテレビを最新式に買い換えさせようと目論む。
- 総天然色カラーボーイ
全てを総天然色に変えてしまうテレビの怪人。おネエ言葉で話す。
主題歌
OP:「Nice Accident」、ED:「チャンネルX」