概要
本名は「レイラ・フォン・ブライスガウ」。アキト達が所属するE.U.軍の特殊部隊「wZERO」の発案者であり、最初は年若さから参謀にされていたが、初陣のナルヴァ作戦を成功させた事により司令官へと就任する。
アキト達を危険な作戦へと投じる事に苦悩しながらも、ユーロ・ブリタニアとの戦いに身を投じる。
経歴
E.U.へ亡命した元ブリタニア貴族ブラドー・フォン・ブライスガウを父に持つ。といっても両親が亡命したのは彼女が生まれる前なので、彼女自身は生まれも育ちもE.U.である。
父は亡命後は政治家として活動していたのだが、12年前に爆破テロにあって死亡。母もその時に彼女を逃がす途中で亡くなっている。その後、天涯孤独になった彼女は貴族の血統を欲していたマルカル家に引き取られ、その養女として育った。
イレブンでありながら、軍学校を出ていたという経歴を持つアキトには当初から強い関心を抱き、ワルシャワでアキトと互いの過去を明かしたのをきっかけにそれが恋慕へとなる。
父の友人であるジィーン・スマイラスに利用されたことを知っても尚、人を信じることを貴ぶ理想論者だが、それが「w-ZERO」の強い絆にも繋がっている。
軍事力において圧倒的に優っているユーロ・ブリタニアが二度も煮え湯を飲まされたこともあって、ユーロ・ブリタニアの騎士団の総帥やある軍師にも警戒されている。
終盤、幼いころに森で出会ったC.C.によって授けられたギアスの欠片が発現する。城内の司令部に兵士が侵入し、彼女以外の全員が殺害された際に発現し、精神が過去現在未来が混在した時間観念へと移動した。そこで時空の管理者と邂逅し人の可能性を説いたことで平行世界の襲撃前の司令部へと精神を移され惨劇が防ぐことに成功する。ちなみにC.C.によって授けられたのは"ギアスの欠片"のみでギアス能力とは異なるものである。しかし、公式の説明や劇中での説明が少なく、劇中では「ギアスの欠片」と言われているのみでそのものの詳細は不明。因みに彼女のギアスの紋章は左目にあり、何故かジェレミアと同じく(上下は他のギアスユーザーと同じだが)青色となっている。
最終的にはスマイラスの計画のために戦死扱いされたこともあり、部隊は解散。恋仲になったアキトや仲間達と共にあてのない旅に出て家族として暮らしている。
人物像
一言で言えば、生真面目な優等生。犠牲や差別を嫌う理想主義者である事から、アキト達イレブンにも待遇で差を付けていない。反面、それらは軍人としては致命的な甘さでもあり、シンがアキトに害意を持つと解っていても銃を撃てなかった。
飛び級で大学を出ているように頭脳明晰で、作戦立案を担当している。また、合気道の有段者でもある。実際に劇中でもアノウ中佐やアヤノを組み伏せている。
一方で、生粋のお嬢様育ちなので家事や料理はさっぱり。訓練は受けているが、実戦経験は殆ど無いため前線でも苦労した。
仕事時は毅然とした表情だが、オフでは友人兼同僚のアンナ・クレマンとカフェに行くなど年相応な一面もある。
なお、設定ではスカートの下は「紐パン」を履いているとのこと。第1章のEDにて確認ができる。
搭乗機はアレクサンダType-02で、ドローン(無人機)の操作を担当している。
パイロットスーツ
第2章では彼女がパイロットスーツに着替えるシーンが披露されたが、下着も何も着けていない全裸の上に直接パイロットスーツを着用するというもの。
その為か、数多くの男性ファンを虜にし、入場者特典の生コマフィルムの中で彼女の着替えシーンのフィルムがオークションにて高額で取引された。
トリビア
- 「レイラ」は広く知られたアラビア語、ヘブライ語の女性名で、セム語の「夜」に由来する。
- 「マルカル」は、パキスタンのマルカル族に由来している可能性がある。“Malcal”または“Malkaal”という語自体はアラビア語で「王」「支配するもの」を意味する«ملك»と、「~の家族」を意味する«آل»の合成で、「王の家族」または「支配者の家族」を意味する。ギアスが「王の力」であり、レイラが過去にギアス関係者と接触していること、またマルカル家がE.U.において影響力を持つ一族であることは、道理に適っている。