※メイン画像のようなシーンは本編に登場しません。
解説
漫画『ドラえもん』のてんとう虫コミックス39巻の「ハンディキャップ」回でのセリフが元ネタ。
このハンディキャップという道具はヘルメット状の道具で、これをかぶると周囲の人の知力および体力などの能力が自分と同じレベルに合わせられる。
効果の及ぶ範囲はダイヤルで指定でき、最小は5メートル四方、最大だと日本全域まで広げられるというものであった。
いつもの流れで、秘密道具を安易に使おうとしたのび太。その際にドラえもんが発したのが
- 日本じゅうがきみのレベルに落ちたら、この世の終わりだぞ!!
という最大級の警告…というか大暴言がこのセリフである。
オリジナルのドラの畜生発言は他にもあるが、ここまでドストレートなのは例をみない。
しかし話のオチとしては
出木杉のレベルに合わせてみようと範囲を調整して出木杉にハンディキャップを被せ、出木杉レベルになったのび太は頭が冴えるが、それは「出木杉の力」によるもので、「自分の力」ではないことに情けないと感じ、本当に頭を良くしたいなら勉強するしかないと分かったのび太は道具をドラえもんに返却するというものであった。そんなのび太をドラえもんは「一人でそこに気が付いたのは頭が良くなってきた証拠だよ」と称えるのであった。
考察
恐らく、人間ならだれでも考えたことがある、自身の理想と現実のギャップからくるある種の周囲に対する自分への同質化願望の皮肉であると考察される。
実際に・・
「ビョードーばくだん」では実際に日本全体がのび太と同じレベルになった。
同アイテムは能力を平等にしたい人間の爪垢を煎じて仕込まれた弾頭を打ち上げて空中でそれを爆発させる代物。粉塵を被ったものは爪垢の主と同程度の知能、体力になる。のび太にせがまれたドラえもんがのび太の爪垢を弾頭に詰めて打ち上げたら、翌日のび太がいつものように遅刻し学校にダッシュしていると後ろからスネ夫や他の子供達ものび太と同様にダッシュしてきた。教室につき遅刻してやってきた先生が「宿題忘れたものは廊下に立ってなさい」と言ったら教室にいる子供たちが全員廊下に立つというシュールな光景が繰り広げられた。
関連イラスト
基本的には同じドラえもんの迷言「きみはじつにばかだな」の上位互換であるが、
真面目に納得なものもある。