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バタフライ効果の編集履歴

2021-10-01 17:59:55 バージョン

バタフライ効果

ばたふらいこうか

カオス理論の一つ。SF作品で取り扱われる事の多いワードである。

概要

名前は気象学者のエドワード・ローレンツが1972年に行った講演のタイトルに由来する。

カオス理論における些細な事象がどこかで大きな影響を与えているという意味合いの言葉であり、これを蝶の大したことのない羽ばたきが地球のどこかで竜巻を起こしているという喩えを用いて表現した為、バタフライ効果と名付けられた。


創作作品では

元は気象学者が提唱した理論ではあるが、現代の創作作品では「些細な事象がどこかで大きな影響を与えている」という部分がクローズアップされ、タイムスリップものでも引用されるようになった。


微々たる事象の集合により、大きな歴史が作られていたのだから、少しでも歴史が変わると歴史の大きな流れが変わってしまうのではないか?という解釈で組み込まれる事が多い。


例え話をしよう。

貴方は人生をやり直すために過去へ飛び、成功の為に必要なものだけ購入し、趣味の物品の購入を犠牲にしたとする。するとそれで設けるはずだった会社の売り上げは落ち、貴方が改変前の歴史で推していた作品はその歴史では作られなくなった、あるいは業界のトップ入りを果たせなくなった。それどころかその作品に影響を受けたクリエイターも現れず…これがタイムトラベルものにおけるバタフライエフェクトである。


簡潔に述べると、大局的な視点で言えば貴方の出費は微々たるものであるが、その会社にとっては貴方の微々たる出費こそが命運を左右する重大な事象だったというわけだ。日本の諺でいう「蟻の穴から堤も崩れる」という奴である。

故にこそ、「タイムスリップもの」に現地の草花や動物を捕獲してはならない(生態系は連鎖を前提としたシステムの為)、人を殺してはならない/助けてはならない(人の生死が歴史の分岐となるから)、未来からの物品を持ち込んではならないなどのルールが登場するのである。


一方で、代わりの人物がその対象物を購入するあるいはその会社は別の手段で儲ける為、やはり会社や作品の歴史は変わらないという「歴史の修正力/収束力」や「歴史で既に決まっていた/運命は変えられない」というパターンの物語も少なくはない。この点についての解説はタイムパラドックスの頂も参照してほしい。



関連タグ

力学 タイムパラドックス

マガバッサー:登場回でバタフライ効果が取り上げられるが、こちらは本来の意味で使用された。

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