オロシャヒカリダケ
おろしゃひかりだけ
オロシャヒカリダケは発光菌の一種よ。暗闇で光るキノコなの。
Q.どうしてキノコが光るんだ?
A.蛍とかと同じ生物発光。 いわゆるルシフェリン・ルシフェラーゼ反応よ。簡単に言うと、ルシフェリンとルシフェラーゼがMg2+の存在下で酸化されてオキシルシフェリンと二酸化炭素に分解されるんだけど、このオキシルシフェリンのカルボニル基が電子的に励起された状態にあって、それが基底状態に戻る時に光が放出されるわけよ。
Q.ところでそのキノコ、食べたらバッテリーが回復するか?
A.生物発光のエネルギー変換効率の高さはよく知られているけど、それはあくまでタンパク質と酵素による科学反応で……
Q.つまり回復するってことか?
A.もうそれでいいわ……
数分後…
君の言った通り、オロシャヒカリダケを食べたらバッテリーが回復したんだ。
え??……それは……よかったわね……??
ねぇ、今の聞いた?
生物発光するキノコを食べたからってバッテリーが回復するわけがない。
どういうことかしら?
さぁな、ただの思い込みじゃないか?
あぁ。あの人、かなり単純ぽいっしな。
じゃぁ特に害もないみたいだし信じさせておきましょうか。
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実際のところ
ヤコウタケのように生物発光するキノコは実在するが、オロシャヒカリダケは実在しない。
これに限らず、本作の植物系食糧は「シベリアヒトヨタケ(非実在) → ヒトヨタケ(実在)」や「エゾテングタケ(非実在) → ベニテングタケ(実在)」のように、似たようなものは存在するが、厳密には実在しないものばかりである(動物系は実在するものが多い)。