概要
1959年から1962年にかけて貸本漫画として発表された作品、および複数の作品からなるシリーズ。
当初『忍者旋風』と題された書籍には読み切り短編作品が収録されており、第三号から第六号にかけて『風魔忍風伝』全四話が掲載された。
第七号以降にその続編となる『真田剣流』が掲載され、集英社『少年ブック』に完結編『風魔』が連載される。
後年の単行本化に際しては、『風魔忍風伝』『真田剣流』『風魔』の三作品が『忍者旋風シリーズ』として扱われ、シリーズ第一作の『風魔忍風伝』が『忍者旋風』もしくは『忍者旋風 風魔忍風伝』と改題されている。
『サスケ』や『カムイ伝』に比べると知名度は低いが、忍者漫画の分野において後続の作品に及ぼした影響は多大である。
1964年から1965年に放送されたTVアニメ『少年忍者 風のフジ丸』(全65話)は、白土三平の『忍者旋風』および『風の石丸』を原作としていたが、第29話以降は原作を離れたオリジナルストーリーとなり、白土三平の原作者としての表記も外されている。
風魔忍風伝
群雄割拠の戦国時代、天下の命運を握る秘術を記した「竜煙の書」を手にした少年忍者小太郎は、風魔一族を支配する十方斎の残忍非道に反旗を翻し抜け忍となる。
竜煙の書を狙う強豪たちの熾烈な争奪戦の中、謎の老人十官道人から竜煙の書の秘密を告げられた小太郎は…