この記事にはFate/GrandOrder2部6章妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ本編のネタバレが含まれます。
概要
躍動トリオとはFate/GrandOrderで登場した藤丸立香、アルトリア・キャスター、オベロンの三名に対するユーザーからの呼び名。
名前の「躍動」は第2部「Cosmos_in_the_Lostbelt」の後期OP曲のことであり、以前より2部6章の誰かの歌である事がアナウンスされており、明らかになった三名の関係からこの名前がつけられる事になった。
詳細は各人のページでも語られているが、三人とも一個人が成すには無理難題としか言い様のない使命をやりたくもないのに担わされ、自分の代わりがいなかったために走り続けるほか無かった、という共通点がある。
また、三人とも心の内に大きな闇、または歪みと言えるものを抱えており、それをある意味お互いが一番理解している。
「走り出すその理由が例えどんなにくだらなくても」
メンバー
ご存知我らが主人公。ある日突然カルデアに拉致され、成り行きで世界の命運を背負わされた"元"一般人。
思いつく限りの“当たり前の人間性と優しさ”を煮詰めたような人柄で、多くの英霊と絆を深めてきたが、常人には過酷な戦いの連続でその普通さが喪われていくのを長らく危ぶまれており、遂に最悪の形でそれを突きつけられる事になる。
しかし、かつてゲーティアを倒した際に叫んだ言葉、アフロディーテの精神干渉で脳裏に現れた人たちの激励を胸に、“答え”を探すべく再び走り出す覚悟を決める。
第六章のもう一人の主人公。
楽園から派遣されたブリテンの過ちを正す「予言の子」だが、その人となりはどこにでもいるような普通の少女で、身の丈以上の使命にうんざりしている。
妖精眼によって他人の嘘を見せられ続けたせいで年不相応に達観しているが、根っこの部分は善良。というか周りが予言の子としての期待を押し付けてくるため、周囲が望む在り方を取り繕っており、内面は打たれ弱く悲観的。常にネガティブ思考で深刻な自家中毒になっており、最終的には周囲に逆らうのが嫌で予言の子を張るようになっていた。
例え穏やかで幸せな「春の記憶」が手に入らなくとも、悪意の嵐の先に見える一つの光、たった一つの「星」を裏切らないために走り続けた。
第六章のラスボス。
妖精國で主人公とアルトリアを導いた妖精王の殻を被った、ブリテン島の滅びの意志。
アルトリアと同じく妖精眼を有し、否応なく掃き溜めのような世界を見せられ続けており、全てを見下しながら地獄釜のように煮えくりかえる不快感をひた隠しにしている。
課せられた使命についても「俺がやらなきゃいけない事なのか」とモチベーションは皆無に等しかったが、任されたからにはやり遂げるスタンスで、國滅ぼしに繋がる数多の詐欺に奮闘した。
アルトリアとはある一点を除き同じキャラクター性を持つとされ、決して口にしない本当の「想い」のために破滅の道を走り抜いた。
余談
藤丸とアルトリアはどこにでもいる普通の少年少女の感性を持ちつつ、「自分の代わりなどいない重すぎる使命」を抱えている。
アルトリアとオベロンは同じ嘘を見抜く眼を持ち、醜い構造が丸見えな世界の中で生きた者同士であり、同時に数少ない理解者でもある。
オベロンと藤丸は当初は妖精國における傍観者の立ち位置で行動し、最終的には互いに互いがどんな人物なのかを理解している。
本編における「失意」に対する三人の在り方は、
- アルトリアは失意と向かいあった際、諦観こそするがどれほど酷い悪意にさらされても悪に堕ちない。
- 主人公は上記した通り真正面から乗り越えている。
- オベロンは人類と世界を滅ぼす終末装置であり、失意を越えた者は彼の宝具から抜け出せるため、失意を与える側と考えられる。
また、失意の庭の最後にオベロンの姿をとって主人公に現実を突きつけてきたのは、「一番つらくて、一番目を背けているコトを指摘してくる」という印象を無意識に抱いている人物が最後に出てくる仕様になっているため。
六章ではそれぞれが同じ道をたどりつつ、違う結末に至っており、この三人こそが同章の主人公であったと考えるプレイヤーも少なくない。
ちなみに「躍動」はアルトリア・キャスターの歌である。
関連イラスト
pixivでは、憎まれ口を叩き合いつつも仲良さげに接していたり、戦いの行く末や藤丸の境遇について真剣に語り合ったりしているイラストや漫画が数多く投稿されている。