グリーン・インフェルノ(R-TYPE)
ぐりーんいんふぇるの
概要
『R-TYPE』シリーズに登場するバイドの巨大戦艦で、初登場は初代『R-TYPE』のステージ3。プレイヤーが操るR-9はメインエンジンのある艦後方から接敵し、上部にある機関部の撃破が目的となる。取り巻きのザコや砲台を破壊しながら進んでいく事になるが、戦艦上部のルートは地形に阻まれて進む事が出来ない。また、途中でミスすると進行状況に関わらずステージの初めから再スタートとなる。
特徴
各部に配された無数の砲台のみならず、艦底には自律行動が可能なレーザー砲ユニットを搭載。更には艦尾のメインスラスターや艦底部の姿勢制御用スラスターの噴射をも攻撃に転用してR-9の進路を阻もうとする。また、艦の前面には有機生体部品を用いた砲台が備えられており、機関部の撃破に手間取っていると破壊したはずの砲台が復活して再び攻撃に晒されてしまう。しかもこの砲台から放たれる攻撃はフォースで防ぐ事ができない。弱点となる機関部は目のような部分が開いている時以外は攻撃を受け付けず、一定の間隔で破壊可能な弾を上方にバラ撒いてくる。
1画面には収まりきらない程に巨大で、それ自体が1つのステージというコンセプトは後のシューティングゲームにも大きな影響を与えている。
グリーン・インフェルノ自体は初代『R-TYPE』と『R-TYPEΔ』の2度に渡って撃破されたが、以降のシリーズにも別タイプの戦艦が登場しており、『R-TYPEⅡ』のステージ2には従来よりも小型化されたバイドの戦艦が群れを成してプレイヤーの行く手を阻み、『SUPER R-TYPE』ではグリーン・インフェルノをも上回る大きさの巨大戦艦が登場。『R-TYPEΔ』のステージ3「巨襲」には歩行タイプの巨大戦艦とも言うべきシャトル運搬用の超大型トランスポーター・ゲイツが登場している。『R-TYPE FINAL』では人類が建造した戦艦がバイドに乗っ取られ、市街地を混乱に陥れた。続く『R-TYPE FINAL2』ではバイドに支配されたAI研究所で建造が進められる合体型戦艦ディストラクションの追撃・破壊に向かうことになる。
他のシリーズのグリーン・インフェルノ
R-TYPEΔ
ステージ5「邪悪」のボスラッシュで最後に登場。前座のゴマンダーを倒す(あるいは倒さずに時間切れになる)と間髪入れずにメインエンジンの噴射を浴びせてくる。前作で撃沈されたせいか船体は真っ二つになっているが、各種砲台や機関部、スラスター等は機能を取り戻しており、それを活かした変則的な攻撃を行う。
R-TYPE TACTICSⅡ
後編ミッションNo.2「跳躍空間を彷徨う緑の恐怖」にて、跳躍空間に突入したプレイヤーの艦隊と遭遇。外宇宙のどこかの文明が持てる技術を注ぎ込んで建造したが、バイドに乗っ取られたという設定。下部の分離型レーザー砲ユニットが無い、戦艦前面の砲台が再生しないといった違いはあるもののSTG版の特徴はおおむね再現されており、BGMも初代ステージ3のアレンジバージョンが挿入されるというこだわりぶり。因みに船体にも攻撃判定があり、ターン終了時にその移動先に居たユニットは敵味方問わず一撃で破壊されてしまう。また、設定ミスなのか多砲塔砲台や主砲の各種パラメータは通常の砲台と同じになっている。
他の作品への出演
1992年にアイレムより発売(開発:タムテックス)されたファミリーコンピュータ用アクションゲーム『重力装甲メタルストーム』の6面ボスの背景にはグリーン・インフェルノの艦隊が描かれており、『R-TYPE』の世界との関連性を伺わせる。また、1989年に発売されたFC用ロールプレイングゲーム『神仙伝』では隠しボス「ばいどせんかん」としても登場している。