概要
互いが金銭やそれに匹敵する物を賭けてゲームを行う、という行為は時の古今、洋の東西を問わず行われている。
もちろんその程度が度を越していれば数々の悲劇を生むこととなり、そういう事態を少しでも減らす目的でほとんどの国では賭博行為は違法とされており、日本も例外ではない。
しかし賭博そのものには被害者もいないし、あまり賭博をきつく取り締まるのも現実的ではない。
国が競馬・競輪といった公営ギャンブルを運営し、それで破滅する人も出ているのに庶民の楽しみレベルの少額の賭博を取り締まること自体批判意見も多く、何やかや黙認していることも少なくない。
もちろん所詮は「黙認」であり、一旦本腰を入れて取り締まられたらなすすべなく犯罪者とされてしまうのだが。
ちなみに、「ゲームの勝者に第三者が賞金を与える」行為は合法であり、この仕組みによって将棋や囲碁、麻雀のプロが活動を行っている(その競技の啓蒙・普及活動も行っている)。
また、将棋・囲碁についてプロ制度が確立したのは明治維新以降の事であり、それ以前は真剣師にも非常な実力者が多かった。
プロ制度が確立した後も、プロをも負かすほどの実力を持った真剣師はいた。
一方、賭博は非合法かつ金銭が絡むためにヤクザが関与し、勝敗だけで済まされないことになってしまうケースも少なくない。
凄腕の元真剣師が亡くなり、服を脱がせると体中に抗争で発生した刀傷があったというエピソードもある。