メタルクラーケンズ艦艇の存在理由
表向きには、速力以外は遜色のない性能として公表されており、基本任務はブルーマーメイドなどと変わりなく、海上警備を主な任務としている。
また、災害時の復興支援、救助活動などを想定しているほか、殲滅作戦用艦艇としての側面も有している。
基本性能
共通する性能として、通常の艦艇を大幅に超える速力を有しており、移動時間などの短縮のほか、対艦性能としての速度の違いを用いた戦術も可能としている。
また、装甲として未知の金属、『有機金属』を使用しており、搭載されたシールド装置によって至近距離から大和型の主砲全斉射を受けても耐えきれる性能を有している。
また、殲滅作戦用として、確実に艦を沈めるための重装備を装備している。
なお、殆どの名称はここから引用されている。
イオン(M.C-001)
光学装備を充実した巡洋艦、内部の動力は他の艦を大幅に上回る出力であり、災害時にはその出力を用いた緊急動力源としての役割も果たす。
その出力によって支えられたエネルギー砲などの兵装は既存の火薬砲を大幅に上回る速度で射撃され、既存の砲と遜色のない威力を出す。
他の動力を総出で一門の砲に集中させ、艦ごと蒸発させる極太のレーザー砲を切り札としている。
性格は真面目な性格であり、真面目すぎるため、とんでもないこともサラッと言う。
スコーチ(M.C-002)
超高熱の兵装を充実させた戦艦、もともとは小回りの効く巡洋艦サイズで想定していたが、耐熱加工のため装甲を厚くしていたら戦艦レベルの排水量になっていた。
砲弾内にメタルクラーケンズが開発した新型のテルミットを装填してあり、理論値ではたやすくタングステンをドロドロの液状に変えることができる温度を放つ。
それ以外にも火災対応やヒーター、コンロ用のガスなどを液体状態で保存しているため、生活に欠かせない火の概念の管理を行っている。
奥の手として瞬間的に艦艇諸共蒸発させる炎の波を側面より放つ兵装を装備している。
性格はのほほんとした感じだが、かなりルールに、特に安全管理に厳しい。
ノーススター(M.C-003)
すばしっこく砲撃が強い駆逐艦(航洋艦)。衛星と接続し、超遠距離砲撃としてレールガンを打ち込んでくることを奥の手としている。瞬間的な砲撃威力は通常の火薬砲を大幅に上回る貫徹力を持ち、更にその衝撃だけで対象の構造に大ダメージを与える。
また跳躍魚雷を装備しており、特定のタイミングで海面から飛び出し、艦の上部構造を吹き飛ばすことを狙いとしている。
災害時には二次災害を予防すべく周囲の監視にあたっている
性格は計算高い様子ではあるが、やや陽気な部分もあるようだ。
ローニン(M.C-004)
近距離特化型のすばしっこい駆逐艦(航洋艦)、メタルクラーケンズ艦艇内でもトップの加速力と航行速度を持っており、また異次元へ瞬間的に回避するためのワープダッシュ装置が組み込まれているため、容易に自身の間合いに持ち込むことができる。
砲は散弾型となっており、射程内ならば広い範囲に損害を与えられる。
奥の手は両側面に装備された大型のブレードであり、文字通り真っ二つにして沈めに来る。
災害時には足の速さを用いた物資、人員の輸送を担当している。
性格は愉快であり、いわゆる艦メンバーのボケ担当。
トーン(M.C-005)
誘導兵器を充実させた巡洋艦、主砲は炸裂しない代わりに、内部にセンサーが仕込まれているため、魚雷や対艦ミサイルが自動誘導される。
また、部隊内随一の索敵能力を持ち、対潜水艦では超高精度の集音マイクや海水を伝わりやすい周波数にチューニングされたアクティブソナーを有している。レーダーと併用すれば、かなり詳細な座標を割り出すことができるため、他艦の弾道計算の補助も担っている、
奥の手として、レーザー誘導方式でミサイルを打ち込んでくる。
性格としてはいわゆる常識枠。ツッコミなど多岐にわたるサポートが多い。
リージョン(M.C-006)
弾幕による制圧射撃型の戦艦。砲の向いた方向に対し尋常でない量の砲弾を射撃する。
瞬間火力だけで言えば無類の弾幕を張ることができるが、弱点として最大出力で射撃すると反動で艦が後退するため、最大出力で射撃する際は4つの錨を落として完全に船体を固定し、シールドによる防御と自動迎撃の砲弾でカバーするのみとなる。
奥の手として、全弾を誘導弾化し、集弾率を強化する機構が搭載されている。
船体が大きい方であるため、内部に災害復興支援用で重機が載せられている。
性格は大雑把であり、その大雑把さが逆に脅威度を持ち上げる要因にもなっている。
モナーク(M.C-007)
対情報戦、及び電子機器へ対抗する装備などを充実させた巡洋艦。
艦同士の連携を図るための通信などを撹乱させ、レーダーを使い物にならなくさせるジャミング装置を多種装備し、照準システムを大幅に狂わせるなど、効率的な防御を図る。
災害時は臨時のインターネットスポットとして稼働し、通信インフラの保持に努める。
特に目立った性能はないが、電子妨害関係の技術は作戦の要を握るため、縁の下の力持ちポジションを保持している。
性格はいわゆるネット民寄り。流行りのことに興味があるようだ。
グラスタ (M.C-008)
メタルクラーケンズ旗艦を務める巡洋艦、他の鑑定と違い、AIを搭載しておらず、自動航行システム以外はほぼ手動、もしくは簡易操作のみである。基本的に副総隊長が実質的な操作権限を握っているが、手動操作として一括管理するコンピュータを用いた方式を取っている。
複数の実験兵装を装備しており、それらを併用した殲滅力は高い攻撃力を有する。
全艦の統制を握る司令塔としての役割が主な役目である。
キャメル(M.C-B.U)
メタルクラーケンズが保有する補給艦兼工作艦。かなり大型であり、その大きさは超大型戦艦などに引けを取らない大きさを持っている。その巨体の中には工場が一つ詰め込まれている様相であり、必要物資のほぼすべてを自力生産することができ、内部に無数に存在するアリ型の小型の群体を制御して他の鑑定の修理、補給を行う。
災害時には物資提供、仮説住居の設置など、復興支援の要を握る。
性格は几帳面であり、中の物資の管理を細かく把握している。
ホルス(M.C-009)
滑走機と呼ばれる自力動力を持ったグライダーを格納しており、それらを用いた戦術的運用を目的としており、基本的に警備目的、殲滅目的以外での運用は度外視とした設計としている。
外見は他の世界で言う大型空母と変わりない様子であり、内部に滑空機を予備込みで120機格納している。別のものを例に挙げれば、約70機であり、標準的な大きさであることがうかがえる。滑空機は現状、時速120kmしか出せないが、それでも十分な速度であるため、かなりの戦果を挙げている。内部では自動で整備が行われ、各種兵装なども取り揃えてある。
性格はのんびりとしたものではあり、空模様を調査することが趣味らしい。
シーゴースト (M.C-010)
メタルクラーケンズが保有する唯一の潜水艦、もともとは原子力潜水艦を海賊から接収し、そのまま多種改造を施して仕上げたもの。(ちなみに動力となる原子炉は丁寧に除染処理し、現在メタルクラーケンズ本部の保管庫にて放射能対策待ちである。)
外見は普通の潜水艦だが、水中探知用の高精度センサーを搭載し、通常の潜水艦以上に正確な探知を行う。
特殊兵装として電磁推進式の装備を備えており、完全に水中にて姿をくらませるために水流で自身を覆う繭のようなものをまとい、アクティブソナーなどの探知を回避する。
また、それを応用して始動前の魚雷を水流で流し、想定外の位置からの強襲を行う。
殲滅、警備を目的とした艦艇であるため表に出回ることがめったに無い。
性格は今のところは至って平均的なものであり、先輩の艦と談笑などを楽しんでいるらしい。