タイタンフォール2
たいたんふぉーるつー
Respawnエンターテイメントの処女作である対戦アクションFPS「タイタンフォール」の続編。
前作ではストーリー仕立てのマルチプレイという実験的なキャンペーンモードがあったが、本作のキャンペーンは完全ソロプレイ用となっており、臨時のタイタンパイロットとなった下級兵士「ジャック=クーパー」と、彼が搭乗する事になったタイタン「BT-7274」を主人公に、"絆"を主題にした熱いストーリーが展開される。
前作[タイタンフォール]キャンペーンモードにて最も大きな決戦だった"デメテルの戦い"から数年後、小規模なゲリラ組織だったミリシアは今や巨大なレジスタンス軍となり、片や強大な恒星間企業IMCも本土からの補給を絶たれたながらも未だ勢力は衰えず、フロンティアにおける両者の戦いは激化していた。
ある時、IMC占領下にある惑星タイフォンで大規模な爆発を観測したミリシアは、同惑星にある秘密研究施設からの機密情報の奪取を目的とした攻撃作戦を決行。空母ジェームス・マクアラン率いる第9艦隊をタイフォンに向かわせる。
だが、これがデメテルの戦い以来の一大決戦になることを、ジェームス・マクアランのクルー達は誰も知らなかった。ミリシアのライフルマン「ジャック=クーパー」もその一人である。
ジャック=クーパー
主人公。
ミリシア軍所属の三等小銃兵。生まれは地球だが、物心が付く前に両親に連れられてフロンティアに移住している。IMCに故郷を追われ、ミリシアに志願。
ライフルマンとして戦いつつ、いつかタイタンパイロットになる事を夢見ていた。
IMCが占拠している惑星タイフォンへの攻撃作戦に参加するが、そこで思いも寄らぬ形で夢が実現する事になる。
BT-7274
ミリシアのベテランパイロット、ラスティモーサ大尉が駆るバンガード級タイタン。
惑星タイフォンへの攻撃作戦の最中ラスティモーサ大尉が戦死。大尉の遺言に則り、臨時パイロットとしてクーパーが彼に搭乗した事で物語は始まる。
バンガード級タイタンとは、それまでIMCから鹵獲したタイタンで戦力を賄っていたミリシアが初めて独自開発した汎用型タイタンシャーシ。
他のタイタンよりも搭載可能なバッテリー数が多く高出力、また高性能な学習型CPUで戦闘効率を随時自己評価する事で、タイタン自身が学習し成長していくという特徴を持つ。
(この為かCPUを含むデータコアユニットはシアキットと呼ばれる頭部パーツに内蔵され、外部から取り出しが可能。ボディを破壊されてもデータコアユニットが残っていれば引き継ぎが可能である。)
その性能の高さからミリシアのエリート部隊「SRS特攻兵団」の主力機として運用されており、BTもその一台。
真面目な男性のパーソナリティを持ち、話し方こそ機械的だが、AIが非常に柔軟で、魂実装済みを疑うレベルで感情が豊か。
タイ=ラスティモーサ
ミリシアSRS所属のベテラン兵でBTの前パイロット。BTとは973日(およそ2年半)もの間共に戦った、BT曰く"良き友"。また下っ端であるクーパーにパイロットとしての素質を感じ指導をしてくれた恩師でもある。
BTと共にタイフォンへの攻撃作戦に参加するが、クーパーを助けた直後ブリスクら傭兵部隊の猛攻に遭い負傷。死の間際にBTと自分のパイロットヘルメットをクーパーに預け息を引き取る。
クーベン=ブリスク
こちらも前作から続投の元IMC軍人。
味方をしているのは相変わらずIMCだが、現在は正規軍を辞め傭兵部隊「エイペックスプレデターズ」を率いて金の為に戦地を駆け回っている。
彼もタイタンパイロットであり黒と赤ツートンカラーのリージョンに乗る。
また彼の部下達が各チャプターのボスとして登場する。
マルチではプレイヤーが所属する勢力の代表として登場。かつての雇い主IMCと敵対する。
アッシュ
IMC傘下の企業であるヴィンソン・ダイナミクス社所属、あるいはその協力者と見られる人物。
特徴的な白い仮面を付けたアンドロイドらしきボディで行動する。
作中の無人兵器『リーパー』の改良に従事していると思しき描写がされ、捕らえたミリシア兵とリーパーとを戦わせるなどしてデータ収集や改良を行っていた。自身もパイロットでありBT-7274との戦闘では軽量級タイタン・ローニンを使用する。
マルチではプレイヤーが所属する勢力の代表として登場。かつての親会社IMCに牙を剥く。
本作を象徴する身長約6~7mの人型ロボット兵器。マルチプレイでは戦闘中に全プレイヤーがタイタンフォールで呼び出す事ができる。
前作と違い一からの武装カスタマイズが出来なくなった代わりにバリエーションが増え、前作では強力なバフ効果だったコアアビリティが今作では必殺技としての意味合いが強くなっている、ロデオアタックがジェネレーターへの攻撃でなくバッテリーを引っこ抜いたり挿入口にグレネードを投げ込む方式になっている等、かなり仕様変更されている。
キャンペーンとマルチに登場するタイタンの殆どはIMC傘下の企業であるハモンド・ロボティクス社あるいはヴィンソン・ダイナミクス社の製品。
対タイタン兵器『アーチャー』やコアアビリティのスマートコアのロックオン阻害やロデオ攻撃排除のための電気スモーク、使用回数無限の格闘攻撃(ローニンのみブロードソードに置き換わる)は全タイタン共通搭載。
・BT(バンガード)
キャンペーンモードでのみ操作可能。前述の通り汎用性に優れ、耐久性と機動力どちらも良好な高性能機体。
標準装備(エクスペディション)はヘビーマシンガンにマルチロックミサイル、敵弾を受け止め投げ返すヴォーテックスシールドとバランスが良く、また道中で拾った別タイプのタイタン装備(下記参照)に持ち替える事も出来る。
コアアビリティ「バーストコア」ではマシンガンの威力と連射力を増強、嵐の如き弾幕で敵タイタンを蜂の巣に変える。
マルチプレイではこのバンガード級をハモンド・ロボティクス社が劣化コピーした中量級タイタン『モナーク』を操作可能。
・イオン
マルチプレイで操作可能。
連射型スプリッターライフル、単発だが高威力なレーザーショット 、実弾兵器を受け止め撃ち返すヴォーテックスシールド、設置式地雷のトリップワイヤー等扱いやすいビーム兵器を多数備える中量級タイタン。
適応能力が高く場を選ばず戦えるバランス重視の機体だが、武装は主兵装のスプリッターライフルのメインモード以外は全て同じイオンジェネレーターから供給されている為、真価を発揮するには独自のリソース管理が求められる。
コアアビリティ「レーザーコア」で強力なレーザービーム(俗に言う内閣総辞職ビーム)を放つ。
その威力は軽量級タイタンを一瞬で消し炭にし重量級タイタンですら致命的なダメージを与える。
キャンペーンでは(一応)ラスボスの傭兵・スローンが使用している。カスタムされているのかローニンのようなテレポート機能を使用する。
・スコーチ
マルチプレイで操作可能。
テルミットグレネードや地を這うファイヤーウォール、敵弾や敵機体そのものまで溶かすフレイムシールド、炎を更に広げる焼夷ガス等、熱による範囲攻撃と継続ダメージを武器とする重量級タイタン。
射程が短く攻撃も単発なので撃ち合いは大苦手。
反面近距離での戦闘力やコンボによる瞬間火力に優れ、特に逃げ場の無い閉所では無傷の敵タイタンを一瞬で溶かし尽くしてしまう程。
狭い場所で絶対に相手にしてはいけないタイタンと恐れられている。
コアアビリティ「フレイムコア」では正面に向かってより大きなファイヤーウェーブを放ち全てを焼き尽くす。
キャンペーンでは『ロボコップ2』の登場人物を思わせるヤク中キャラの傭兵・ケインが使用している。
・ノーススター
マルチプレイで操作可能。
チャージ式プラズマレールガン、クラスターロケット弾、タイタンを捕らえるワイヤートラップ等に加え、高出力ブースターでのホバー飛行能力を備える軽量級遠距離狙撃型タイタン。
最大チャージ一撃で敵タイタンのライフゲージ1本を吹き飛ばす程の単発火力を誇るが、スナイパータイプの宿命として近距離戦は苦手。一部のスナイパーカラテ使用者は変態なのでマネしないように。
ホバリングは敵に狙われやすくなるリスクはあるものの、上手く使えば飛び上がって障害物に隠れている敵を狙い撃つといった芸当、通常では通行不可能な地形を無視して通過するといったことも可能である。
コアアビリティ「フライトコア」ではホバリングしながらロケット弾の雨を降らせ敵を空爆する。
軽量級なので距離を保った立ち回りが求められる。
キャンペーンではThe.軍人の傭兵バイパーが使用している。(性能が明らかにおかしいが)
・ブルート
キャンペーンモードでのみ登場。BTの装備変更の一つとして使用可能。
ノーススターと同型シャーシを使用し、レールガンとトラップに代わり4連ロケットランチャーとヴォーテックスシールドを装備している汎用型タイタン。
ノーススターと同じくホバリング飛行が可能でコアアビリティも同じくフライトコア。
・ローニン
マルチプレイで操作可能。
接射で大ダメージを稼げるショットガン・レッドウォールと巨大なブロードソード、剣から繰り出す電撃波アークウェーブ、ワープ移動のフェーズダッシュ機能を備える軽量級タイタン。
非常に脆い反面機動力と接近戦能力に長け、素早さを生かした一撃離脱の強襲戦法を得意とする。
剣を使った格闘攻撃は、威力自体は他のタイタンの格闘攻撃とさほど変わらないのだが、速度、リーチ、範囲に優れる為対パイロットにおいて非常に強力。さらにブロードソードを用いたガード『ソードブロック』は全タイタン中上位の防御性能を誇りながらもリソース消費皆無という破格の性能。
コアアビリティ「ソードコア」でブロードソードとアークウェーブの威力が大幅に強化される。ブーストダッシュはリキャストタイムが劇的に短縮され無類の機動性を見せる。
キャンペーンでは残忍、冷酷なアンドロイド・アッシュ(タイタンフォール2)が使用している。
・トーン
マルチプレイで操作可能。
炸裂弾を撃ち出す40mmキャノンと連装ホーミングミサイル、設置型シールド、ソナーパルス等を備える中量級タイタン。
キャノンの弾頭にセンサーが仕込まれ3回当てるとロックオンしてミサイルを放てるようになるという独特な方式。扱いはやや難しいものの一発一発が高威力な上にロケットのロックオンは電気スモークでは阻害できないため火力を発揮しやすく、シールドの存在もあって中距離での撃ち合いには滅法強い。キャノンの着弾時の広範囲判定でパイロット狩りにも力を発揮する。
コアアビリティ「サルヴォコア」は、無数のロケット弾(ロックオン方式ではなく視点操作で誘導する)を大量に発射し敵を集中爆撃する。
キャンペーンでは耳集めが趣味の「変態」(ブリスク評)の傭兵リヒターが使用している。
・リージョン
マルチプレイで操作可能。
巨大なガトリング銃を装備する重量級タイタン。
ガトリング中から撃ち出すパワーショットや高耐久力のガンシールドを持つが、アビリティの1枠が射程モードの切り替えに割り振られているため他のタイタンに武装の数で劣るが、防御性能と攻撃性能に特化した重量級タイタンであるため正面切っての撃ち合いには滅法強い。反面ガトリング以外の武装が無く搦め手に欠けるという欠点もある。
コアアビリティ「スマートコア」は、オートエイムモードを起動し視界に映った全ての敵をホーミング弾で一掃する。
例えるなら前作で最強武器と畏れられたパイロット専用ハンドガン"スマートピストル"と同じ弾をガトリングから超連射するような物であり、前方のパイロットを一瞬で挽肉に変える。
キャンペーンではエイペックスプレデターズのリーダーであるブリスクが使用している。
・モナーク
マルチプレイでのみ操作可能。
DLCで追加された中量級タイタン。バンガード級のデッドコピー品であり、バンガード級のような高性能機には及ばないものの、コアアビリティ『アップグレード』の段階強化を繰り返すことでバンガード級に勝るとも劣らない性能を発揮する。
同じくハモンド・ロボティクス社の製品である中量級タイタンのトーン(プライム版)とは共通のフレームを使用しているのが確認できる。横腹にはバンガード級にもあったバッテリースロットの痕跡が残っている。
主兵装は同じくヘビーマシンガン。その他にも敵からエネルギーを吸収しシールドを回復するエネルギーサイフォン、無数のロケット弾を発射するをロケットサルヴォ、ダッシュや武装のリキャストタイムを縮める『再武装』を装備している。更に特殊処刑として敵タイタンのバッテリーを強奪しHPとタイタンシールド(バリア)の回復に充てる事が可能。
コアアビリティ「アップグレードコア」によって最大3段階目まで段階的に強化でき、各種武装又はタイタンシャーシの耐久を選択して強化することができる。(以降はコア発動でタイタンシールドのゲージを補充する)
相手のシールド消費量を増加させるアーク弾やミサイルにロックオン機能が付与されるなどどの方向性を取っても強力。
最初は武装も防御も貧弱だがアップグレードを重ねる姿はまさしくモナークバタフライ。アップグレードコアや、バッテリー強奪によるHP回復で半壊状態でも不死身の如き粘りを見せる。
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