概要
ヨロイザメはツノザメ目 ヨロイザメ科 ヨロイザメ属に分類されるサメの一種で、深海ザメの中ではカグラザメやラブカと並んで比較的有名。
多くの深海ザメ同様大きな目を持ち、僅かな光を敏感に捉える。
名前の由来となった硬く鋭いサメ肌が特徴。
近年の研究によると体表には微細な発光器官が散りばめられており、青白い光を発することができるようだ。
近縁種には同じヨロイザメ科のダルマザメやコビトザメの仲間がいる。
生態
主に水深200mから600m付近に生息するが、稀に表層に現れたり、水深1800m地点で観測されたこともある。
群れを作らず単独で海底付近を泳ぎ回り、甲殻類、頭足類、小魚など幅広い獲物を捕食する。また、歯の形が近縁種のダルマザメに似ていて細い上の歯と幅広くカッター状の下の歯を持つため、ダルマザメと同じように大型魚類の肉を削り取ることもあるという。
利用
肉、皮、肝油がそれぞれ利用され、年々漁獲量が減っているため絶滅危惧種に指定されている。