概要
学名はIsistius brasiliensis、英名はCookie cutter shark。
煙草の葉巻のような姿からcigar sharkとも呼ばれることがある。
生態
太平洋、大西洋、インド洋の外洋域の表層から中深層に生息している。島の付近に多い。
体長は大きくても60cm程度。生殖方法は卵黄を用いてお腹の仔を育てる胎生。
単独または小さな群れで行動する。
食性
ダルマザメの最大の特徴はその食性。イカのような無脊椎動物も食べるが、マグロ等の大型硬骨魚類、大型の軟骨魚類、イルカ、クジラといった、自分の何倍も大きい動物の体に噛みつき、肉をアイスクリームディッシャーのように抉り取り、10円玉のような痛々しい傷を残すのだ(英名のCookie cutterは、この跡を型抜きされたクッキーの生地に見立てたのが由来)。しかし相手が大きな体躯のためか致命傷には至らないようで、直接絶命させることはない模様。
ダルマザメによる人間への被害もオセアニアを中心に数例確認されている。
その餌の範囲は動物に留まらず、原子力潜水艦の出す電波を生物電流と勘違いして、潜水艦を襲い、ゴム部分を抉りとってしまった記録も…。
このような食性から、獲物に吸い付くため、舌を引く筋肉は非常に発達していて大きい。
見分け方
他のサメよりも細く、鰭が小さく、和名の由来となった達磨のような姿。
近縁種のコヒレダルマザメとは尾鰭の下半分の大きさで見分ける事が出来る。
下半分が大きいのはダルマザメで、小さいほうがコヒレダルマザメ。
余談
プランクトンネットで捕まえられることがあるが、プランクトンの研究者からは、網を噛み切られるので嫌われているとかいないとか…
ダルマザメの仲間
- ダルマザメ(メイン画像)
- コヒレダルマザメ
ダルマザメをモチーフとしたキャラクター
漫画