概要
障子とは、日本家屋における扉、窓に用いる建具の一つである。古来より扉を閉じたまま採光できるという機能により広く使われるようになった。畳、襖などと並び和室を特徴づける要素の一つ。
ガラスやカーテンが普及するようになって使用は減ったものの、ガラス併用の障子なども作られしばらく延命した。平成になると本格的な洋室と空調設備の普及でその数を大幅に減らしたが、適用範囲の広い意匠性と適度な透光性のほか、ガラス戸との組合せによる断熱効果、紫外線の軽減効果、紙による調湿効果といった優れた性能が評価され、美術目的において用いられるようになっている。