テナガエビ
てながえび
エビの一種。(画像はコンジンテナガエビ)
概要
十脚目テナガエビ科に所属するエビ。
その名の通りオスは非常に鋏脚が長く発達し、その長いハサミでミミズなどを捕まえたり、魚の死骸をほじくったりする。
淡水・汽水域に広く生息しており、日本の淡水エビとしてはスジエビ、ヌマエビと並んでポピュラーな存在と言える。エビの幼生は海か汽水域で成長するので川の上流域には棲息していない事が多いが、川に繋がらない湖沼で繁殖する陸封型のテナガエビも存在する。
川の下流域の浅瀬で見かける事が多く、サイズが大きめなうえに非常に美味であることからエビとしては珍しいことに釣りの対象になる。ただし、寄生虫が多いため生で食するには適さない。素揚げや鬼殻焼きが主な調理方法となる。
海に生息しているアカザエビも非常に長い鋏を持っていることからテナガエビと呼ばれることがある(レストランで出る「テナガエビ」は大体アカザエビの方)が、こちらはザリガニやロブスターの仲間で共にザリガニ下目に属する全く別の種類である。
また、上記のザリガニ下目のハサミは第1対の歩脚に由来するに対して、テナガエビのハサミは第2対の歩脚に由来する。