概要
オクサレ様とはスタジオジブリの映画『千と千尋の神隠し』に登場する神様である。
流動性の高い泥が集まって巨大な一塊になったような姿をしていて、這うように移動する。動くたびに泥が体の表面を流動する。その泥はごみと穢れをたっぷり呑み込んだヘドロで、それゆえに凄まじい悪臭を放つ。その臭気は少し離れた所で見ていたリンが調達してきた飯を一瞬で腐らせるほど危険なもので、湯婆婆を始めとする湯屋の者はみな慌てふためきながら迎え入れることになる。
その正体は、湯婆婆曰く「名のある川の主」。どうやら住処である川がゴミ等で汚れていたらしく、その汚れが体に付着してヘドロの怪物のような姿になってしまったようだ。千が体に刺さっている棘(自転車のハンドル)に気付き、それを聞いた湯婆婆が出したロープを棘に結び付けて湯屋一同で引っこ抜くと、大量のゴミが出てきた。
本来の姿は、翁の面を思わせる顔、白く長大な体、無数の足を持つ。ゴミを出してもらった後、千に「良きかな」の言葉と苦団子を残して飛び去って行った(お題は前払いだったので問題ない上、追加で大量の砂金を残している。これが、カオナシが幻術で砂金を作ろうと思い立ったきっかけ)。
ちなみに正体に気付いた湯婆婆が「オクサレ様ではない」と言っているので、作中に登場したのは「オクサレ様そっくりになってしまった別の神様」であり、そちらとは別に「本物のオクサレ様」が存在するようだ。