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荻野千尋

おぎのちひろ

荻野千尋とは、スタジオジブリのアニメーション映画『千と千尋の神隠し』の主人公。
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ここで働かせて下さい‼︎


来たところへ帰った方が良いよ。私が欲しいものはあなたには絶対出せないから


その川の名前は…コハク川。あなたの名前はコハク川。


概要編集

声:柊瑠美

演:橋本環奈/上白石萌音→橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子


小学校4年生、10歳の(ハクとは対照的に)平凡な少女。セミロングの髪をポニーテールに纏め、白と黄緑の横縞のシャツにサーモンピンクの半ズボン、黄色いスニーカーを履いた服装をしている。あまり食べない方なのか、身体つきは痩せっぽちで碌に肉も付いていない。

夏の引っ越しの日に、運転中の父が迷い込んだ森の奥のトンネルを抜け、両親と共に神々の棲まう異界に足を踏み入れてしまう。神々の食事(=神饌)に手をつけたためににされてしまった両親を戻し、元の世界に帰るため、湯屋「油屋」の経営者である湯婆婆と契約を交わして湯女として働くことになる。

その際に湯婆婆に名前を奪われ「」と名乗ることを強いられる。なお、このとき名前を、荻野千尋ではなく、荻の火の部分を、犬に変えた「获」と書いている。これは単なる書き間違えではなく、釜爺が自分たちは労働者で魔女(湯婆婆)の奴隷にならないように本当の名を秘密にしていると言っており、裏設定で契約の際は別の名前を書くようにという意味の話を千尋にしたのである。


一人っ子という環境のためか(湯婆婆が言ったように)甘えん坊で我儘な面があり、構ってくれない両親に地団駄を踏む場面もあった。引っ越すのも本音は嫌だったらしく、始めのうちは無気力で消極的だった。特筆する能力も無いが、リンの指導の下、油屋の厳しい環境の中で働くうちに少しずつ精神的な成長を見せる。自分を救ってくれたハクの危機を知り、彼を助けるため目覚ましい活躍を見せる。


また、千尋という名が現すように、彼女の心と魂は見た目では測れないほどに深く強い。同様に、物事の本質を見極める力も持ち、別け隔てなく相手に接する事ができる。覚醒した根性や「生きる力」には目を見張るものがある。これらの部分には湯婆婆ですら根負けし、最終的には流され受け入れてしまうほど。そして、ある者には生きる力を、ある者には成長するチャンスを、またある者達には変われる力を、など、周りの存在に必要なものを与えていく。


銭婆がハク龍に彼女の守護を託した後も、もはや彼の助力無しでも試練に立ち向かう勇気と乗り越える力を得ているのかもしれない。もちろん、ハクの見えない加護があったとも取れるが。


余談編集

声をあてた柊瑠美は度々その後のジブリ作品にも出演しており、崖の上のポニョでは宗介が出会う赤ちゃんのお母さん役、コクリコ坂からでは松崎海が切り盛りするコクリコ荘の下宿人広小路幸子役を演じている。


最後両親を取り戻し現世に戻っていく際、トンネルに入った時は別々に歩いているのに、進むにつれて親の手に縋り付いたのはあの世界で起きた出来事を忘れていっている(元の平凡な少女に戻っている)という描写らしい。

しかし、その胸に得た何かが失われることはないだろう。

舞台版ではそれを表す粋なシーンが追加された。


一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで


2024年舞台版の演者である川栄と福地は初演のオーディションで落選していた。


関連タグ編集

ジブリ 千と千尋の神隠し ハク(千と千尋の神隠し) リン(千と千尋の神隠し) カオナシ


草壁サツキ…夏の引っ越しがきっかけで神秘に遭遇したジブリヒロイン繋がり。しかしサツキは移転を楽しみにしていたのに対し、千尋は気乗りしないという対照的な面もある。


ハク千

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