概要
cv: 安田顕
本編では名前を呼ばれることはない。
巨大な大根の神さま。油屋のお客様の一柱であり、蚕の神、農業の神、馬の神を司る。
被っている巨大な杯の下には大根の葉のような髪が見える。
足音は「キュピッ、キュピッ」。(ギュピッ、ギュピッではない
「ウ~~」など全く喋らないため不気味そうに見えるが、その実トトロのように善良で子供好きな一面がある。
油屋の世界において全くの異分子である荻野千尋を特に動じることなく受け入れ、彼女が目的を果たすために(わずかながら)手助けしてくれる。
本編での役割は、千尋を湯婆婆の元に連れていくこと。リンから成り行き上案内役を受け継ぎ最上階に繋がるエレベーターに同乗することになる。
たったそれだけだが、千尋の匂いに感づいた蛙男から千尋を隠すように立ち、千尋を湯婆婆の階まで送るなど無言の動きには優しさが垣間見え、結構印象に残るキャラである。
また「川の神」が汚れを落とし帰っていく際には一瞬手を振って見送ったり、「ヤンヤ~」と客たち千尋を盛り上がる中、扇子を持って舞い踊っている様が見える。
本編での登場シーンは僅かながら、千尋に対する振る舞いや一度見たら忘れられないフォルム、何よりそのなんとも言えない愛嬌からか、公式グッズで何度かフィギュア化されている、千と千尋の神隠しの隠れ人気キャラと言える。
上述の通り、「ヤスケン」の愛称で知られている俳優の安田顕が声をあてているのだが、劇中ではうなり声のような声を発したのみであり、また公開当時の安田氏の知名度は全国的ではなかった事もあって、後に声優を知って驚いた方もいるかもしれない。
子供好き
一般には蚕の神、農業の神、馬の神であると共に、子供の神であり、子供と遊んでいたという伝承があるほど子供好きで知られており、千尋を助けたのはそういう裏設定がある。