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チカパシの編集履歴2022/01/27 23:21:09 版
編集者:んにゃんにゃ
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チカパシ

ちかぱし

野田サトルの漫画『ゴールデンカムイ』の登場人物。アシㇼパと同郷のアイヌの少年で、家族を疱瘡で亡くしているが、それを感じさせないやんちゃ坊主。谷垣源次郎と同行するようになり、彼を年の離れた兄(もしくは義理の父)のように慕っていく。

概説

CV:渡辺明乃

アシㇼパと同じ小樽のコタン出身のアイヌの少年。

年齢不詳だが、少なくとも小学生相当と思われる。

髪をひっつめてにして、常に顔は泥だらけで汚れている。

名前は「チカプ(陰茎の隠喩)」+「アシ(立つ)」の連成で、勃起が由来。

家族は彼以外の両親兄弟全員が疱瘡で亡くなっており、既に天涯孤独の身である。

村の子供たちとはあまり遊ばず、予てから狩猟に興味を持っていた。

そこに谷垣源次郎と出会い、彼の狩猟の腕を盗み見る好奇心の旺盛さから、谷垣に自身の幼少期を重ねられて親交が始まる。

谷垣が小樽のコタンを発つ際に、彼についてくる。周囲の大人はコタンに帰るよう諭すも、「自分の居場所がない」とコタンでの己の身の上をすでに覚っていたたいたため、谷垣が身柄を預かりこととなった。

樺太に渡ってからは、樺太アイヌの少女エノノカと親交を深めていった。

人物

歳相応に活発でやんちゃ、また性的なことにも興味津々な様子。ただし谷垣とインカㇻマッオチウを覗き見した際には、その迫力と生々しさにビビッて泣いている。

口癖は「トカㇷ゚(おっぱい)」で、割と何も考えず自分の思ったことを素直に口に出すアホの子気質。

谷垣を大いに慕っており、コタンを抜けてからは基本的に彼の傍にいる。

また戦闘時には常に谷垣の目の届く範囲に待避し、いざという時はとっさの機転で谷垣をフォローするなど、アホの子っぽくはあるが決して馬鹿ではない。

同時に、谷垣が人生の師・二瓶鉄造から受け継いだ「勃起」魂も着実に継承している。

谷垣とインカㇻマッの仲の良さを子供ゆえの純粋な目で捉えており、二人が恋仲なった折には結婚して本当の夫婦になればいいと提案し、二人の仲の進展を図らずも後押ししている。

その他

作者曰く、「漫画の執筆において奇縁のあるキャラクター」。

キャラクターを形成する際に、資料から「チカパシ」のアイヌ名を知り、二瓶と谷垣の「勃起魂」に繋げたいと感じ取ったのが、チカパシと谷垣の繋がりになったという。

またコタンで鹿を解体するシーン描いた回の後、アイヌの昔話を書いた本と出会い、そこで山の神に鹿の前足を供えた少年が疱瘡の蔓延を免れる話を発見した。

奇しくもその回でチカパシは解体した鹿の前足を貰っており、彼の経歴と不思議なリンクを起こしていたという。

なおチカパシのマキリは、作者が実物からモデルにしている。

野田サトルのブログ:「チカパシについて」

関連イラスト

基本的に谷垣とのコンビが多い。

また少ない投稿数の中でも、インカㇻマッも加えた3人でのイラストも散見される。

※ネタバレ注意

行方

谷垣とキロランケとの決着後、エノノカと一緒にいたい思いと谷垣と共に日本に帰りたい思いの狭間で揺れ動くことになる。

しかし谷垣に「樺太に残って本当の家族を作る」道を示されたことで、樺太に残ってエノノカと共に生きることを決意。

谷垣からは二瓶鉄造の形見の村田銃と愛犬リュウを贈られ、新たな門出への餞別とした。

チカパシ

「ひとりで立つ… これも勃起だね? 谷垣ニシパ」

谷垣

「そうだチカパシ!! これが勃起だ!!

二瓶の勃起魂は、こうして樺太の新たな世代へと継承されたのだった。

出自

アイヌの黄金を知るキムシプを祖父に持つ。

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