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「この勝負……最初の一発で決められなかったことを後悔させてやる」


概要編集

プロフィール編集

声優細谷佳正
俳優大谷亮平
性別男性
誕生日6月28日
出身地秋田県阿仁
好きなものきりたんぽ
嫌いなものしいたけ
バスト124cm

帝国陸軍北海道第七師団歩兵第27聯隊に所属している兵士。階級は一等卒

ある目的の為に家族や故郷、そしてマタギとしての生き方も捨て、兵士となった過去を持つ。

マタギの生まれで山や野生動物の習性に詳しい。




愛称は谷垣ニㇱパゲンジロちゃん小熊ちゃん等。

寒冷地仕様のムチムチボディと濃いめの胸毛がチャームポイントで、お尻と雄っぱいがムッチムチで毛深い熊ちゃんみたいなスケベな男。



人物編集

真面目で義理堅く、寡黙で不器用ながらも誠実な男。任務には忠実だが、一方で後述の過去から軍人としての自分の在り方に迷いを抱いてもいた。

その人柄ゆえに当初は敵対関係にあった杉元佐一からも信頼を得ており、尾形百之助にもその真面目さから「(裏切りの話には)乗ってこない」と言われていた。

だがその誠実さ故に、劇中では鶴見中尉に半ば利用されることにもなってしまう。


基本的に温厚で、冤罪で追い回されようがセクハラされようが怒鳴られようが、うろたえこそすれ逆上したり手を上げるようなことはない。しかし、大切な人物を明確に傷つけられた場合は流石にこの限りではなく、相手を殺さんばかりの態度を見せる。

また、ロシア人から「日本人は殴り合いに弱い」という旨の挑発をされた際には「もう日露戦争を忘れたか」と青筋を立てた。


他の多くの登場人物達とは異なり、アイヌの隠し金塊の行方には興味はなく、自らの役目を果たすためにアシリパたちに協力している。

当初は支給された軍服のみを身につけていたが、コタンでの療養以降はアイヌのルウンペを軍服の上に着用するようになった。軍帽は後述の軍との決別の際に焼き捨てており、以降は代わりにフチから譲り受けたマタンプシ(ハチマキ)を度々頭に巻いている。


自身の迷いを断ち切りマタギへと戻してくれた二瓶鉄造に多大な恩義と影響を受けた。二瓶が死亡した際にはマタギの引導の言葉を二瓶の亡骸に唱え、114話では二瓶のことを「兵士からマタギに戻してくれた」と言い、そして209話での感動シーンでは二瓶を「俺を救ってくれたひと」と呼んでいる。合わせて彼の村田銃、猟犬のリュウ、そして「最初の1発で決着をつける」心構えを受け継いでいる。

ただ、彼の口癖だった「勃起」まで受け継いでしまっており、たびたび口に出して言っている(そのせいで、ゴールデンカムイは史上初の「勃起」という単語で感動できる漫画になってしまっている)。

意訳すれば「勃起」の意味になる名を持つチカパシにも、「勃起」の何たるかを(正しい意味も合わせて)語っており、計らずも二瓶の「勃起」の精神は確実に次代へと引き継がれてしまうのであった。


作中での活躍編集

鶴見の命により他の第七師団員と共に尾形百之助を襲撃した犯人を捜索中、杉元一行と遭遇。だが杉元を追った他の師団員たちはその最中にヒグマの襲撃を受け全滅、アシリパを追った自身もエゾオオカミのレタㇻに返り討ちにされ、右足を骨折する。

元々軍人としての自分に迷いを抱いていた谷垣は、希少なエゾオオカミに魅了され、また伝説の熊撃ち二瓶鉄造との邂逅によって捨て去ったマタギの魂を取り戻し、第七師団脱退を決意。二瓶と協力しレタㇻを狙い、杉元らと再び衝突するも、その最中に鹿垣(しがき:動物用の罠)に掛かり重傷を負ってしまう。

二瓶死亡後はアシリパの意向でコタン(村)へ移送され、彼女のフチ(祖母)の元で療養することとなった。


後に、先述の一件で全滅した師団員たちが「第七師団への造反組の一員」であったことが判明。ただ一人生き残った谷垣に「造反組を始末したのは彼であり、鶴見中尉へ密告も企てている」との疑いが掛けられ、同じ造反組の尾形・二階堂の襲撃を受け止む無く交戦、二瓶の遺品の村田銃を隠し球になんとか尾形たちを撃退する。


その後もコタンで療養を続けていたが、インカラマッの不吉な占いを信じて体調を崩したフチへ、それまでの恩返しの為にアシリパを無事に連れ戻す役目を負うことを決意。インカラマッとチカパシを伴い、網走へ向かった杉元達を追う形で旅立った。

道中、姉畑支遁ウコチャヌプコロの犯人に間違えられるなどのトラブルにも見舞われながらも、釧路でどうにか杉元一行と合流。

一行の最終目的である網走監獄潜入にも同行する。


網走監獄襲撃事件後は杉元と共に第七師団に拘留されるも、そこでキロランケや尾形が自分達を裏切りアシリパを連れ去ったことを知り、彼女を奪還するべく杉元や月島軍曹鯉登少尉と共に先遣隊として樺太へ渡ることを決意する。


樺太では曲馬団のヤマダ一座に参加することになるのだが、軽業の才を見せた鯉登やハラキリに挑もうとする杉元とは違い、芸事の類いが極めて不得意なことが発覚してしまった。実際、「曲芸の才が全くない」との理由で月島共々少女団と踊る練習をするも、すぐに踊りを覚えた月島とは違い上手に踊れない自分の不甲斐なさに泣き出し、テント裏で泣いているところを「泣かないでゲンジロちゃん」と少女たちに励まされ、公演ではようやく笑顔で踊れるようになった。そして、共に励ましあった少女団と紅子先輩との別れの際には、紅子先輩の「アタイのことも、少女団のことも忘れないでね」の言葉に「うん!」と号泣していた。何処の乙女だろうか。


フチの不安の原因ともなったインカラマッのことは、胡散臭さも相まってあまり信用していなかった(実際、彼女は鶴見中尉の助言で谷垣を利用しており、谷垣の行動が第七師団に伝わるようにしていた)ものの、一方で同行者故の配慮も示していた。

後にラッコ鍋を理由に迫られる形でインカラマッとオチウに及び、彼女のことを気にかけつつも利用されているとの疑念も持ち続けていたが、やがて彼女の真意と「(谷垣と共に)未来へ進みたい」と告白を受け、「時が来たら、半分食べた飯の器を渡す(※アイヌの婚姻の儀式)」と谷垣も想いを返し、晴れて相思相愛の仲になった。

彼が後に樺太先遣隊への参加を決意したのは、網走監獄での一件で彼女を刺し重傷を負わせたキロランケに対し怒りを抱いたためでもある。


樺太からの帰還後は「インカラマッが第七師団に匿われていること」、そして「彼女が谷垣の子を身籠っていること」を聞かされ動揺するも、病院の前で会った女性から小樽の風景が映った絵葉書を手渡され、彼女が小樽にいることを確信し、第七師団から離反し小樽に向かい、病院でようやくの再会を果たした。

そして、臨月のインカラマッを連れ出そうとした際に月島の襲撃を受けるが、家永が命を賭して月島に睡眠薬を打ち込み、鯉登も一度は臨戦体制になるが銃口を下ろして見逃したため、ひとまずは病院から抜け出すことができた。

病院からの逃亡後も月島の追跡を避けつつ移動していたが、インカラマッが破水したために事態は急変。谷垣はインカラマッを抱えながらフチの居るコタンへ行き、そこでもインカラマッやフチを守るために月島と交戦する。そして、半ば暴走状態だった月島を、鯉登が「上官命令」と称して止めたことから戦闘は収まったのだが、今度はインカラマッの陣痛が始まったため、先程まで命懸けで戦っていた男たちが出産の手伝いをすることになってしまった。

その後、インカラマッは無事に女児を出産。谷垣は新たな命の誕生に、またしても号泣してしまう。そして、鯉登から「他の連中に見つからないように、南に向かえ」との助言を受け、家族でコタンから旅立った。



過去編集

かつてはマタギとして、家族と共に秋田県の阿仁で平穏に暮らしていた谷垣。しかしその暮らしは同じマタギで親友の青山賢吉に嫁いだ妹・フミが殺害され、賢吉が失踪したことで大きく変わる。

犯人は賢吉と見て間違いなく、激怒した谷垣は家族の反対を押切り、復讐のため賢吉が入団したとの噂があった第七師団へ入団、そして日露戦争に出兵する。


偶然出会った白襷隊(決死隊)の生き残りから賢吉と思しき人物の話を聞き同じ戦場に出向くが、賢吉はダイナマイトで武装し特攻してきたロシア兵から味方を守るために飛びかかり瀕死となる。


眼も耳も潰れた賢吉の口から語られたのは、疱瘡に感染したフミが、実家や家族を守るために夫へ自身の殺害を願ったという真実、そして妻を殺した懺悔と谷垣家への謝罪。

さらに彼が軍に入ったのは「もし感染していなければ、その命をどうやって使うか自分の役目を探しなさい」という妻の遺言を受けてのものだった。


すべてを知った谷垣は2人の思い出の味であるカネ餅を食べさせる。それにより、賢吉はそばの人間が故郷の親友であると気付き笑みを浮かべながら息を引き取った。


一方、感情のままにすべてを捨て故郷にも戻れない谷垣はそのまま軍に残り続けるも、亡き妹の言葉である「自分の役目」を自問自答し続けていた。

やがてアイヌの隠し金塊を巡る数奇な運命に翻弄される中で、彼は「アシㇼパを無事に連れ戻す」ことに己の役目を見出す。彼にとってそれは、ただの恩返し以上の意味があるのだ。


探していた己の役目の先に何が待つのか、彼に平穏は訪れるのか、それはカムイだけが知っているのかもしれない。


セクシーマタギ 谷垣編集

胸毛ブラザーズ

作者野田サトルのお気に入りであり、同時に作者の性癖が気になるほどの愛を一心に受けている作中屈指のお色気担当(と言う名のいじられキャラ)である。

ファンの間でもそのお色気や健気さからアシリパを差し置いて『ゴールデンカムイにおけるメインヒロイン』と言われる事も多い。


体格編集

元々登場人物の中でも身長、体格共に良い方なのだが、小樽からの旅の間にジェイソン・ステイサム級の弾けんばかりのムチムチボディに変貌している。この件については「インカㇻマッにいっぱいご飯を奢ってもらったため」で、公式ファンブックでの作者回答によると「連載初期から15kg増量した」とのことである。

そのムチムチっぷりからそれまでの軍服が合わなくなっているようで、杉元たちとの合流以降は頻繁にシャツのボタンが弾けとんでしまっている。


なお、作者によると最終形態は山のフドウらしい。


胸毛編集

作者は谷垣の胸毛に拘りがあるのか、単行本化の際の加筆修正では谷垣の毛づくろい(胸毛の修正、増量)が半ば恒例になっている。その様子は作者もTwitterで作業報告をしてくれている(※勿論、それ以外の加筆修正もちゃんと行われている)。


露出編集

回を追うごとに溢れんばかりの胸毛胸筋を強調するシーンが増えていき、ゴールデンカムイのお色気担当の地位を不動のものにしている。


その主な扱いについては

など。その露出ぶりは枚挙にいとまが無い。

本人は至極まともな人物なのに、周囲の扱いがまともじゃない


ドスケベマタギ編集

ゴールデンカムイのニコ生特番において「ゴールデンカムイの魅力を3つ上げる」という企画を実施したところ、「白石モザイク」「変態」に並び「スケベマタギ」が選出されてしまった。演者の方たちが笑いながら選ぶ辺り、谷垣のお色気ポジションは声優陣にまで認知されているようである。


ちなみにアシㇼパさん役の白石晴香は同席していた杉元役の小林親弘と尾形役の津田健次郎から「ドスケベマタギ」とフリップに書かされる公開セクハラを受けるハメになった。


カネ餅編集

ゴールデンカムイとカネ餅はNHKのテレビ番組、グレーテルのかまどで取り上げられた。


作外での活躍編集

2020年10月、3期本編内で使われていた「時は来た」オマージュのセリフ部分が番宣CMに起用される。本当にネタ元のセリフの雰囲気を再現している。


余談編集

  • 公式ファンブックでは、キャラクター紹介の項目があるのだが、主要人物を含んでもダントツで谷垣の文章量が多い
  • 作者の野田サトル先生は実写映画版にて大谷氏が谷垣を演じることが決定したことが伝えられた際、そのビジュアルを見て思わず吹き出したそう
    • 演者の大谷氏は役作りに際してかなり筋肉をつけたそうだが、野田先生と対面した際に「ご飯をいっぱい食べてもっとムチムチになってください」と激励されたそう。どんだけ谷垣が好きなんだよ、先生…。
  • 2024年には「白い恋人」とのコラボ商品第四弾のキャラとして谷垣が抜擢され、「雪の背景をバックに横たわる谷垣とムチムチになり弾けそうなシャツと飛び散るボタン」というセクシー路線の絵柄がパッケージに載ることになった。

関連イラスト編集

谷垣まつり とかセンシティブな作品

センシティブな作品【金カム】ファミリー!


関連タグ編集

ゴールデンカムイ マタギ 軍人 ボタン飛ばし


王賁:同じく週刊ヤングジャンプ連載作品アニメの中の人繋がり。こちらもある意味軍人なのは共通するが、それ以外は全く真逆。なお、こちらも作中で結婚している。


ライナー・ブラウン:中の人繋がり。どちらも原作者から(かなり偏った)愛を受けている。



























<ネタバレ注意!! この先最終話のネタバレを含みます!!>

















「これでフチに恩を返せる」


物語の終盤、馬に乗ってまさかの再登場。多くのキャラクターが死んでいく中での再登場だったため、読者から「帰れ!」と言われていた(通りすがった永倉新八からも「来るな!」と言われていた)。

そして土地の権利書を持って逃げる杉元たちに合流すると列車に乗り込むが、執念で追いついてきた鶴見によって腹を銃撃され、最後の力を振り絞って客車の鍵を閉めると力なく落車してしまう。

そのまま退場するかと思われたが…?































白石「谷垣源次郎!!」


腹に銃弾を喰らいながらも最後まで馬に乗って杉元たちをサポートした。このマタギ……義理堅すぎる‼︎

金塊争奪戦後はインカラマッと共に阿仁に帰還。生涯で15人もの子が生まれる大家族を拵えた。

なお、恩人である二瓶も15人の子宝に恵まれたが、二瓶は一人目の長男以外は全て女児だったのに対し、谷垣は一人目のみ女児で残りの14人は全員男児だった。しかも長女含め全員谷垣要素が強めである。

上記の事実や華奢なインカラマッが15人も産めたのかという疑問が相次いだ(当のインカラマッも出産を得て体付きがしっかりして来ているのだが…)ため、ネット上では「何人かは谷垣が産んだ」とか言われていた。


よく見ると谷垣自身も本編より幾分か巨大化しており、そんな彼は肩に子を乗せていた…

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