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編集者:九頭 龍怖
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ナプターク

おそるべきじゃしん

ナプタークとは、漫画作品『破壊神マグちゃん』に登場する邪神の一柱。2020年31号第3話より登場。便宜上、この恐るべき邪神が率いる眷属も当記事にて併記する。

☆概要

マグちゃんと同じように封印されていた古の混沌の神(第五柱)で、通称「『狂乱』のナプターク」。マグちゃんの封印が解かれてから数日後、彼もまた目覚めた。マグちゃんと同じく封印により大きなヒトデのぬいぐるみのような姿に弱体化してしまっている(全長80cmはあるらしい)。

異世界で色々とあってマグちゃんとは犬猿の仲。支配域を取り合い日々争っていたようだ。しかし現在は後述の事情もあって、かなりナプタークの分が悪くなっている上、負けが続いているのも重なって、現在は糧を得て肉体の回復を重要視している。

第1回キャラクター人気投票では、主役のマグちゃんと流々ちゃんを抑えて1位を獲得する。

☆通称

基本的には「ナプタくん」と呼ばれる場面が多いが、ウーネラスからは「ナプちゃん」と呼ばれている。

性格

尊大な態度で口はデカいが小心者。権能の性質上、陰から策略を好む軍師を気取っているが、その一方でおだてには弱いお調子者。しかし、彼の立てた計画自体は割と今の自身の限界を見定めて、無茶な計画自体は立てずに現実的なものが多い(失敗の要因は大抵ナプタークの無知によるもの)。

敵対する理由がなければ割と親しみ易く、マグちゃんとも張り合ってガチの戦い争っていたのが、連載を追う毎に段々とじゃれ合いの様な感じに落ち着いており、律儀で真面目な為に1度交わした約束や決まりは守り、バイトも手を抜かない。しかし邪神の一柱である事実には変わりなく、強力な権能と不滅の身体を持つ恐るべき存在である……多分。

また、従えている眷属のヤドカリ達に対し、食事を分け与えたり、ミスを犯しても寛容で面倒見は良く、関係も良好。しかし、尊大な為に人間について学ぶ意欲は、他のより低め。そのせいで後述の働き口で受け取った、金属片と紙切れの意味と価値が初期は理解出来なかった。

マグちゃんとは復活直後に潮干狩り対決を行い、マグちゃんに嵌められる形で敗北してしまい、一時的に能力を失い、以来多少回復してはマグちゃん相手に敗北を重ね、ゴミ漁りをするまで落ちぶれてしまう。

もはや藤沢家のゴミバケツを散らかす害獣扱いだったが、後に錬の姉により定食屋『ふじさわ食堂』で働く事態に至る。

定食屋で働いて以降は、普通にまじめな店員として働いており、特に料理を作るのがだいぶ性に合ったようで、流々ちゃんが風邪を引いた時にはおかゆを作り、ハロウィンの時には錬くんにプリンの作り方を教わっている程。

作者曰く「知能は高いが思慮は浅い」。実際に、浅慮からの失敗ばかりが目立つ為に隠れがちだが、頭の回転そのものは早い上に学習能力も高い為、マグちゃんに無駄な特攻をしてはビームで返り討ちに遭う以外では、同じミスは殆どしていない。実際、学校の校内スピーカーの性質=音声を拡張・反響させるのを察するや否や『狂乱の咆哮』を少ない消費で広域に拡散させられる帰結に至る等、自らを『軍師』と称するだけの慧眼を持っており、グ=ラが初登場時は彼のマグちゃんへの対抗心を上手く誘導し、更にマグちゃんの苦手な繊細な制作作業での勝負を提案している。

また、売買とお金の仕組みを知ったら紆余曲折を経て、労働と報酬のありがたみを知り、家計簿を付けて計算して使うようになった。

マグちゃんの方もナプタークに対し「貴様を侮ったことはない」と語る等、普段のぞんざいな扱いとは裏腹に彼を高く評価している。考えて見れば、信徒を重視するマグちゃんにとって、無条件で人間の心を塗り潰す『狂乱』は自身にこそダメージはないもののマグちゃん本人にとっては致命的であり、警戒も当然であろう。その証左に『ナプタークがマグちゃんに無謀な特攻を仕掛ける→ナプタークが返り討ちに遭う→直後にマグちゃんが干からびる』テンプレから、マグちゃんが余力を残さない(=肉体の復活が遠退く)代わりに、確実にナプタ君を行動不能にすると、警戒の高さが窺える。

また、食堂から家出し流々ちゃんに世話をして貰った時に、かつての自分の有り様(=信者にかしずかれて怠惰に時間と供物を貪るだけの日々)に虚しさを覚え、勤労の意味と意義を見出だすと、下位存在を見下す傲慢な言動を除くと、最早「『邪神』とはなんだろう?」とツッコミたくなる程の真面目な存在になりつつある。

権能は声により生物の精神へ介入・狂気をもたらして、その生命体を意のままに操れる『狂乱の咆哮』。

クロール泳法が得意。呼吸もそれほど必要ないのか、海中で糧を探していたエピソードもある。

尚、人外の存在ながらマグちゃんと違い、身体構造は人間に類似しているのか、マグちゃんと共に肥った時はマグちゃんと違い肉体に不自由を覚えていた。

☆能力

☆権能『狂乱の咆哮』

声により生物の精神へ介入・狂気をもたらし、その生命体を意のままに操れる精神支配能力

操られた生命体の群れは『狂乱の軍勢』と呼ばれ、ナプタークの為に動き続ける傀儡と化す。

強力な権能だが、復活直後の衰弱故に乱発は出来ないようで、本編で最初に使った際には、マグちゃんの策略に嵌り一度に100匹ものヤドカリを操った為に大きく疲弊してしまい、一時的に無能力になってしまった。

また、本編で明確に説明されていないが、一度この権能によって操られられた者は永続的に眷属になるか、そうでなくともかなりの長期間その支配下に置かれる。

例として、ヤドカリ達は未だにナプタークをリーダーとしているし、一度しか操っていないホオジロザメも、未だに支配下に就いている描写がある。

操られた個体はナプタークからの命令が最優先行動となるが、自己判断能力はあり、命令に違反しない限りは自由に動けるようだ。しかし、マグちゃんの持つ破滅使徒血盟の書に名前を書いてしまった結果、その署名により『マグちゃん>ナプタくんの図式』が生じており、彼の軍勢はマグちゃんの命令も聞いてしまう。

尚、権能の一環か、知能が低い生物でも言語・命令を理解出来るだけの知性が備わる。

使えば疲弊してしまう為、現在は出し惜しみしており、効果的に使うタイミングを見計らっている。

劇中で能力を取り戻す為に、ヤドカリ達の支配を止める考えに至っていない為、「能力を任意で解除出来ないのでは?」と、極一部のファンから見られていたが、後に誤ってホオジロザメを支配し追われた時、錬から「早く能力解いて帰ってもらえ!!!」と提案されるも、「ガボ… …解き方… 分かんない… ゲホ」と返答、自分の権能の詳細を把握していない事実が判明した。

尚、同じ邪神には当然だが精神支配が無効化されるが、咆哮=音=振動の特性上、聴覚に依存する能力のメタにもなり、劇中でも『運命の調律』で自身への干渉を無効化するミュスカーに対して使用、ミュスカーの権能の部分的な無力化に成功した。

他に権能の福次効果なのか、咆哮を浴びたミュスカーの聴覚器官に相当する装飾品に亀裂が走ると、多少なり物理的な破壊力も見られる。

ナプターク構文

ナプタークは、登場すると作中で紹介文が入り、その紹介文の締めが恐るべき邪神になるのだが、登場の際にはナプタークの代名詞である狂乱の部分も時折り改変されており、構文も含めてナプタークのネタになっている。

以下、作中で使用されたナプタークの紹介文。

『狂乱』のナプターク 精神支配の権能を持つ恐るべき邪神

『狂乱』のナプターク ヤドカリ100匹を従える恐るべき邪神

ヤドカリマスターナプターク 生ゴミを漁ることで復活を目論む恐るべき邪神

『狂乱』のナプターク 精神支配とクロール泳法が得意な恐るべき邪神

『狂乱』のナプターク 知略と精神支配の権能を使い暗躍する恐るべき邪神

新人バイトナプターク まだ鍋は振らせてもらえない恐るべき邪神

『狂乱』のナプターク 錬から料理を教わる約束を取り付けた恐るべき邪神

バイト研修ナプターク 料理にハマりつつある恐るべき邪神

『狂乱』のナプターク 着々と自炊の準備が整いつつある恐るべき邪神

スーパー帰りのナプターク 食材の買い出しさえも可能とした恐るべき邪神

鍋奉行のナプターク 料理には支配の力が宿ると信じてやまない恐るべき邪神

バイトばっくれナプターク 家出を決意した恐るべき邪神

……料理人ナプタークまでの道は遠い。がんばれナプタくん。

☆眷属

ナプタークの権能で操られ、彼に従属する生物。

ヤドカリーズ

ナプタくんがマグちゃんとの潮干狩り対決で発した『狂乱の咆哮』で従属した100匹のヤドカリ達。

当初はナプタくんも力を使い果たし、荒んでいたのもあって煙たがっていたが、供物を献上してからは食事を分け与えてもらったりと関係は良好。

忠実な一方で割とアバウトな面があり、ナプタくんがマグちゃんの部下だとマグちゃんに従ったり、ナプタくんを火あぶりした場面がある。

ナプタくんが藤沢食堂で働きだしてからは、シフト制で一部がナプタくんに付き添い、大半が海岸にいる。

ホオジロザメ

釣り対決で発した狂乱の咆哮で従属する。サメ映画に登場しそうな大型(=メガロドン?)の為、ナプタくんを慕って追いかけた結果、ナプタくんは海にトラウマを抱えてしまったが、ヤドカリーズとは関係は良好。実は(=女の子)で、どうしてもナプタークとの仲を改善したい余り、ウーネラスの知恵を借りて変身した場面が。

☆関連タグ

ナイアルラトホテップ

破壊神マグちゃん ヒトデ ヤドカリ

ホームレスアルバイト

最終回のネタバレ情報の為、閲覧に注意して下さい

最終回にて、遂に自分の店『狂乱亭』を得たナプタークは、今までお世話になっていた『ふじさわ食堂』から独立・一国一城の主となった。

更に約1世紀(?)後、前述の『狂乱亭』は屋台から料亭を思わせる立派な店舗にランクアップした。

編集者:九頭 龍怖
編集内容:文章の加筆・修正。