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マグ=メヌエク

まぐちゃん

マグ=メヌエクとは、少年ジャンプで連載されている漫画作品、『破壊神マグちゃん』の登場キャラクター。かつて「破壊の神」として崇められた邪神にして、現在ではほぼ「癒しの神」である。
目次 [非表示]

CV:藤倉光(ジャンプ公式ボイスコミックでの配役)

👁概要編集

破壊神マグちゃんに登場するキャラクター。

通称『マグちゃん』。見た目は『一つ眼のメンダコ』を思わせるゆるキャラそのものの姿をしている。

しかしその実態は、太古の世代より世界を支配していた『混沌の神』の一柱であり、「『破滅』のマグ=メヌエク」と呼ばれた破壊神。『混沌教団』なる邪教団によって現世に召喚されたが、完全に受肉する前に聖騎士団の活躍で、宝玉の中に封印されてしまう。

その後、数百年程して、主人公である宮薙流々によって宝玉の封印が解かれたのを契機に、現世に復活しそのまま宮薙家に居候する。


👁キャラクター編集

かつて自分を召喚した人間に何度か破壊の力を貸し与えたものの、その都度愚劣な争いを繰り返すのみだった為、「人間など古来より何も進歩せぬ『下等生物』」と侮蔑していたが、神である自分を恐れるどころか対等に接し、「友達になろう」と接する風変わりな人間である流々に興味を示し、人間界にしばしの滞在を決めた。


上記の経緯から、性格は尊大で傲慢

常に人間を『下等生物』と呼んで見下している為、上から目線の言動が多々目立つ。反面、下に見られるのは言葉の上でも物理的な意味でも嫌い、食事時等の僅かな例外を除いては、事ある毎に流々の頭の上に乗ったり、天井に張り付いたりする。

『自らが』であるのに強い矜持を持っており、流々が誉め言葉で「神~~」の表現を使うと、激しく対抗心を燃やしていた。


本来は破壊を得意とする邪神なのだが、基本スタンスは「人間は我を敬い恐れるべき。供物が捧げられれば対価として破壊の力を貸し与える」であり、自ら積極的に世界に破滅や邪悪をもたらす思想はない。但し、人間の支配は必要なので、人間を理解する為に書物(流々の所持する漫画や家庭の医学)を読み耽り、時にそこで得た知識を活用している。また、オカルト研究会のUMA関連は、自身と同じく魍魎の類と興味を惹いている。

但し、ウーネラス聖騎士団に抱く感情には「……何を言っているのか微塵も理解できぬ」と茫然自失に陥ると、サブカルチャーに関してはとんと疎い。


破壊の神が故にモノを破壊する能力は高いが、それ以外の事物は苦手で、結構失敗ばかりするドジな性格でもある。その上、目覚まし時計や固定電話等、現代機器に苛立ち度々破壊してはその都度、流々から「お仕置き」として天井から吊るされる。

但し、上記の破壊思考に隠れているものの、知識そのものは極めて豊富なようで、イズマ・キサラギの勉強の為に中学の理科の教科書を黙読するや「内容が低次元過ぎて 問いの意味が見い出せぬ」と一蹴した。


少食だが食事は好きで、特に納豆が好物。それ以外にもハンバーガーを食べたり、プリンを食べたりもするが、その際にする食レポは、語彙が闇や混沌に偏っている為に基本マズそう。好物である納豆を「まとわりつく粘液と腐臭が混沌を想起させる」と評するレベル。

食に関する嗜好を端的にまとめると「味より栄養重視」「高カロリー・高タンパク嗜好」(それ故にかき氷については『殆ど水だ』と酷評し落胆していたが、トッピングとして流々が買ってきた練乳については『少々物足りないが、悪くない』とご満悦であった)。


👁能力編集

👁破壊力編集

彼(?)が持つ破滅の権能は今でも引き出せ、納豆数パックで全力を放てる程に燃費が良い(但し、肉体が疲弊している為に、権能を行使した際は衰弱する)。あまりに燃費が良過ぎる為、ハンバーガーとフライドポテト等、カロリーが高めのものを過剰に食べ過ぎた時は、エネルギーが溢れ出て爆発した。


👁肉体編集

よく伸び縮みする身体。基本的に非力だがくっつく力が強いのか、一度掴むと離れない。

たとえ干からびたり切られたりしても、お湯に浸せば割とすぐに戻る。彼曰く「肉体は器に過ぎない」為、彼の存在はそれに依存していないらしい。また、痛覚はない。

また、あるエピソードで肥大化した際は、それを感じさせない瞬発力や機敏さを見せた。

真っ2つに切断されても接着するだけで元通りとなり、切られた一部を意識すれば分体となり、本体とは別で動かせる。また、キョーちゃんが切られた一部を調べた結果、「皮膚や筋繊維の様な生物的な要素はなかった」と報告した。

前述の通り痛覚はなく、少なくとも現状で物理攻撃でダメージを受ける、倒すのは不可能である。


👁中身編集

口の中には亜空間が広がっており様々なものが入っている。下記の破滅使徒血盟の書や、配下からの貢ぎ物(中には納豆のパックやビニール等のゴミも)等を常に持ち歩いているらしい。ただあまり価値は理解しておらず、プリン数個に金銀財宝を惜しまず出した。


👁その他の能力・要素編集

まれに食べる形で摂取した物の性質を取り入れるケースがあり、「プリンを食べて体がプルプルになる」「熱くてチーズのようにとろける」「冷気を吸収してひんやりとする」場面がある。


👁破滅使徒血盟の書(プロフィール帳)編集

流々が与えた友達作りの為のプロフィール帳。マグちゃんは「自身の部下を集める為の契約の書」と認識しており、自身の配下に下る様に迫った人間や、邪神に名前を書かせている。

錬やナプタークはマグちゃんによって、望まぬ形でこのプロフィール帳に名前を書かされたから、このプロフィール帳をマグちゃんから奪おうとしている。


👁『神』としてのマグ=メヌエク編集

キャラクターの項目でも述べられている通り、上位存在マグ=メヌエクとしてのスタンスは、『神』としての矜持は強いが、『邪神』・『破壊神』と名乗るシーンは1度もない。

あくまでも破壊が権能であるだけで、何を破壊するのかは信者次第と、尊大な態度の割には意外にも受け身の姿勢を貫いている。

また、その態度の割には供物を差し出しさえすれば、その破壊の権能を幾等でも差し出す他、付き合い次第によっては自ら信者の世話を焼く場面もあり、『神』として見た場合、真摯に信者の人間に向き合う、実に神様らしい一面がある

その為、『マグちゃん自身が邪神』と評するよりも、『マグちゃんを邪神』と思った人間がマグちゃんを邪神にしている。

これはメタ的に見れば『強大な力は使うもの次第で、悪にも善にもなる』とする、古今東西の少年漫画を貫く普遍的なテーマが作品の下地にあり、そのテーマを直接的に反映した存在である為。


その為、犬よりも食費が安上がり、コストパフォーマンスの良い破壊の権能を持つ等、マスコットキャラクターの要素が強いマグちゃんだが、良くも悪くも『神』らしい存在として、読者からも非常に信仰を集めている。


👁余談編集

第1巻の後書きによると、『ウサ耳』『メンダコ』『中身ネコ』のイメージで作られた。

読み切り版では手が今よりリアルで、豆腐が好物などデザインが若干異なる。


👁関連タグ編集

破壊神マグちゃん

クトゥルフ神話:本作に登場する邪神のモチーフとなったと思われる神々。特にマグちゃんは海洋生物に近い外見からクトゥルフ、或いは破壊の能力からアザトースをモチーフにしていると思われる。

海洋生物 視覚

陀艮:モデル繋がり

ビルスシャンパ、他多数:掲載雑誌繋がりの破壊神あちらの世界では合計12名が存在し、各々が『その気になれば宇宙を破壊出来る(滅ぼせる)』『死霊などの概念であろうと関係無くこの世界から完全に消滅させる(無に還す)破滅の権能を扱う』などの幾つものチート極まりない能力を誇っている名実共に最強の"破壊神"である。一方で、彼等は生命や星を"破壊"する(数を減らす)事で各々が管理を任されている宇宙の均衡を保つと言う自然の摂理の一端を担う必要悪的な側面があり、必ずしも邪神とは言い難い存在である。また、全てが全てマグちゃんのように威厳に満ちた性格ではなく、列挙した二名のように人間臭く感情の起伏が激しい者もいる。だがビルスに関しては長い年月を得て目覚めた事、主要人物達との絡みが最も多い事、地球(食べ物)を非常に気に入っている事などが共通している。


ザマス:こちらは破壊神とは対をなす創造を司る神・界王神(正確には見習い)の一人あるが、内心では人類を蔑視しており、神族である自分にも分け隔て無く接する人間の主人公と接触している共通点がある。だが交流を経て人間の見方を改めていったマグちゃんとは反対に、ザマスの人間に対する嫌悪・侮蔑はよりエスカレートしてしまい、物語史上最大最悪規模の大惨劇のトリガーとなってしまう………

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