「汝らに永久の日常を授けよう 汝の望むままに」
∞プロフィール
ニックネーム | ユッピー |
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年齢 | 永劫 |
血液型 | 混沌 |
特技 | 久遠の掌握 |
趣味 | 観測 |
好きな食べ物 | 記録 |
好きな場所 | 時空の狭間 |
∞概要
破壊神マグちゃんに登場する邪神の一柱。クラゲのような姿をした邪神で、混沌の神々の第二柱に位置する。マグちゃんたち邪神の前に立ちはだかる最後の存在。
異名は『久遠』のユピスス。その性質から「観測者」の異名も持つ。
外見は大きなクラゲの傘を被った小人のような姿をしており、身長の倍以上もある大きな手が特徴的。不完全な復活なので本体に相当する部位は小さいが、後述する自身の権能によって肉体を再生させており、傘やそこから伸びる腕を含めれば1mを超える巨体を持つ。顔は糸目のように見えるが、実はマグ=メヌエクやナプタークと同じ単眼。
∞人物
超然的、かつ泰然自若とした性格の持ち主。他の邪神たちのように感情を露わにすることは少なく、その立ち振る舞いはある意味では最も神らしい。他の邪神からはかなりの脅威として認識されているようで、普段いがみ合っているウーネラスとミュスカーも彼の存在を前に手を組んだ。
しかしその本質は知的欲求の塊で、気になる事象を見つけると観測せずにはいられない性分。
また、自分の説明を理解できなかった宮薙流々に分かりやすく嚙み砕いて説明してあげるなど、前述の印象に反して意外と取っつきやすい性格の持ち主。
∞権能
時間を掴み手繰る『久遠』の権能を持つ。言わば「時間操作」の能力で、作中で最初に見せた「特定の時間を切り取り、反復させる」能力を始め、「物体の時間を巻き戻し、無に帰す」「自身の肉体の時間を巻き戻し、封印による弱体化や損傷を再生」「任意の時間軸移動」など、「時間」の概念に自由に干渉するチート級の性能を誇る。
他の邪神との戦闘でもダメージらしいダメージを食らったのはミュスカーによる隕石攻撃だけ(それすら片手で受け止めた上、すぐ再生した)と、第二柱の名にふさわしい強大さを見せた。
🖐久遠の抱擁
両腕で時を手繰り寄せ、空間を巻き戻す。両腕が空いていないと使えない。
🖐久遠の掌握
片腕でユピススが掴んだ存在の時間を巻き戻す。劇中ではナプタークがこの技の餌食になり、初期の痩せた体形に戻されてしまった。
∞活躍
初登場は第73話「永久の平穏」。封印の宝珠から解き放たれ、マグ=メヌエクの異変、その切っ掛けとなった少女・宮薙流々に興味を持って活動を開始。「今のような平和な毎日がずっと続いてくれたらいい」と望む流々の発言を受け、その望みを叶えるためタイムループを実行する。
しかし邪神達が自身の暗躍に気付き止めようと立ちはだかったため、交戦を開始。
マグ=メヌエク、ウーネラス、ミュスカーの三柱による波状攻撃をものともせず、ナプタークを権能で無力化するなど、強大な力を見せる。
だが彼がゾンゼ=ゲの権能「暗澹の荊棘」を受けると事態は一変。秘めたる本心を露にし、その赴くままに活動をすべく逃走。目的である流々の元へ到着したユピススは、彼女との問答を始める。
「流々を識りたい」本心からユピススは「今ある日常は終わりが来る」「不滅である邪神達と有限の命を持つ人間はいつまでも共にいることはできない」と厳然とした事実を伝え、自分と共に永遠の『日常』を過ごすよう持ちかける。しかし、当の流々は「お父さんとの別れがあったから、平穏な日常がいつまでも続くことが幸せだとわかった」「終わりがあるからこそ邪神達と沢山仲良くなりたい」、そして「歳を重ねて人生を全うする『平凡で素敵な人』になれるよう、マグちゃんに見守っていてほしい」と返答した。
更にマグちゃんとの遣り取りから、マグ=メヌエクの変化が『流々との出会い』にあると確信したユピススは「改めてマグ=メヌエク達を観察する」との旨を一同に伝えた後、自ら時空の狭間に赴いた。
その先のユピススの眼には、浜辺で邂逅した直後のマグちゃんと流々の姿があった。
「余は識りたい ひとりと一柱がいかにして出会い過ごしたか」
「ふたりが理解り合うその日まで」
∞余談
最後の描写や、吹き出しの形状(ナレーションと同じく四角い)から本作のナレーション=ユピススである事実が示唆されている。ナプタークが幾度となくナレーションで「恐るべし邪神」と紹介されていたのも「ユピスス自身がナプタークを『最も恐ろしい邪神』と考えていたから(ナプタークに精神操作された場合、『久遠』の権能が自由に行使できなくなるので)」との理由付けがされている。
この結末を受けて、一部の読者からは「『破壊神マグちゃん』の読者の一員になった」とネタにする声も。
∞関連タグ
クラゲ:デザインのモチーフ。
ヨグ=ソトース:立ち位置や能力のモチーフと思われる。