🖐概要∞
破壊神マグちゃんに登場するキャラクターで、劇中で登場する上位存在の第二柱の邪神で、通称は『久遠』。
その外観は大きなクラゲの傘を被った小人であり、モチーフはクラゲ(=どことなく大型クラゲの『スティギオメデューサ・ギガンティア』を彷彿させる)と思われる。
顔に相当する箇所には糸目以外の器官が見受けられないが、実はマグ=メヌエクやナプタークと同じ単眼である。
尚、不完全な復活であるため、本体に相当する部位は小さいにもかかわらず、傘やそこから伸びる腕を含めた全身図になると、1mを超える大きさだったりする。
🖐性質∞
劇中で良くも悪くも個性的な上位存在の中でも、超然的な言動を見せる存在であり、ある意味で最も神らしい態度を見せる。
ただし、それ故に自らの目的達成の為なら、あらゆる手段を躊躇しない機械じみた冷徹さをも備える……が、故に唐突の(かつ自分への実害がない)事態も動じずに応じる為、時にシリアスな笑いと生み出してしまうシーンも。
また、泰然自若とした口調と裏腹に、本質は知的欲求の塊そのもので、気になる事象を見つけると監視・調査せずにはいられないと、ウーネラスとは異なるベクトルで子供っぽい面も秘めている。
🖐権能∞
『久遠』の通称の通り、特定の時間帯を切り取り、ユピススが望む限り反復させられる能力を持つ。
その他、任意で次元の狭間の往来が可能、自分への攻撃の時を逆転させて攻撃に用いた存在を無に帰す、受けた損傷そのものを逆巻き、自身の肉体を瞬く間に無傷にする等々、マグ=メヌエクの『破壊』とは別ベクトルで脅威的な性能を誇る。
🖐久遠の掌握∞
ユピススが掴んだ存在の時間を巻き戻す。
片手であれば上記の通りだが、両腕で掴んだ場合は戻した時間や空間を修復する。
🖐活躍∞
マグ=メヌエクの異変とその切っ掛けとなった少女・宮薙流々に興味を持って活動を開始。「今のような平和な毎日がずっと続いてくれたらいい」と望む流々の発言を受け、初手としてタイムループを実行する。
その後、自分を除く邪神達がユピススの暗躍に気付いた為、彼等の前に顕現し交戦を開始。ユピススは真っ先にナプタークを無力化に追い込み、ウーネラスとミュスカーの波状攻撃をものともしないが、次第に膠着状態に陥る邪神達。
だが、ゾンゼ=ゲの権能によってユピススは秘めたる本心を露にし、それの赴くままに活動をすべく逃走、目的である流々の元へ到着したユピススは彼女との問答を始める。
「流々を識りたい」本心からユピススは「今ある日常は終わりが来る」「不滅である邪神達と有限の命を持つ人間はいつまでも共にいることはできない」と厳然とした事実を伝え、自分と共に永遠の『日常』を過ごすよう持ちかけるも、当の流々は「お父さんとの別れがあったから、平穏な日常がいつまでも続くことが幸せだとわかった」「終わりがあるからこそ邪神達と沢山仲良くなりたい」、そして「歳を重ねて人生を全うする『平凡で素敵な人』になれるよう、マグちゃんに見守っていてほしい」と返答した。
更にマグちゃんとの遣り取りから、マグ=メヌエクの変化が『流々との出会い』にあると確信したユピススは「改めてマグ=メヌエク達を観察する」との旨を一同に伝えた後、自ら次元の狭間に赴いた。
赴いた先のユピススの眼には、浜辺で邂逅した直後のマグちゃんと流々の姿があった。
この描写から本作のナレーション=ユピススである事実が示唆されており、ナプタークが幾度となくナレーションで「恐るべし邪神」と紹介されていたのも「ユピスス自身がナプタークを『最も恐ろしい邪神』と考えていたから」との理由付けがされている(ユピスス自身「ナプタークに精神操作をかけられた場合、自らの時を戻す権能が自由に行使できなくなる」状況を脅威と認め警戒している為)。
この結末を受けて、一部の読者からは「『破壊神マグちゃん』の読者の一員になった」とネタにする声も。
🖐関連タグ∞
マグ=メヌエク、ナプターク、ウーネラス、ミュスカー、ノス=コシュ:同胞。
ヨグ=ソトース:立ち位置や能力のモチーフと思われる。
ウツロイド:クラゲモチーフで似た外見をしている。