概要
原作13巻にて登場した謎の男性。女性と見紛う程の中性的な美しい顔立ちをしている。
普段はフードの下に隠されているが、背中には漆黒の羽を持ち、胸には魔王軍の紋章が彫られている。
性格
元は天使というだけあり、悪魔やアンデッドを激しく嫌悪・敵視している(そのためアクアとは、正体を明かすまで意気投合していた)。
なお堕天した理由は、神のパシリ(バニル談)として散々こき使われるのに嫌気が差したからの様で、当然ながらエリスを初めとする神々の事は、快く思っていない。ちなみにアクアに対しては彼女が正体を明かしても、「ただの痛い女か……」と全く信じていなかった。
当初はただ者ではない雰囲気を漂わせていたのだが、アクアとの初対面時に「とても清純そうに見える」と彼女を称したり、カズマが自分に接触してきたのは策略の一環であったと勝手に深読みして勘違いしたり、ウィズとの決闘では彼女がガチ切れしているにも関わらず、年齢の事で挑発している(その結果、手痛い反撃を受けた)。
そしてその事からカズマは、「あいつはひょっとして結構なアホなのだろうか」とデュークを評している。
作中の動向
ウィズの前に突然現れるや否や、「お前に会うために遥か遠い地からやって来た」、「何年もの間、お前の事を調べ続け、お前の事だけを考え続けた」などと抜かした挙げ句「お前を襲うために、ただひたすらに自らを鍛え続けた」と言いながら身に纏っていたローブを脱ぎ捨てようとした事から、当のウィズや相談を受けたカズマ達からは「変態ストーカー」だと思われていた。
更にはウィズがリッチーである事を知っている上で、彼女に今の仕事を辞めさせ自分と結婚して貰うのを目的としているかと思われていたが、その正体は上述の通り魔王軍の一員であり、ウィズの前に現れたのは彼女を倒して魔王軍幹部の座を奪うのが狙いだった(なお初対面時にローブを脱ごうとしたのも、胸に彫られている魔王軍の紋章を見せるのが目的だった)。
だが冒険者時代に活躍し過ぎたせいで、周りから恐れられナンパすらされた事がなかったウィズは、デュークの一連の行動を求婚だと思い込み、カズマもウィズの浮かれ様にあてられたのかすぐには違和感に気付けなかった。
(なお見通す能力により唯一気付いていたバニルは、真実を知ったウィズの怒りと屈辱の超極上の悪感情を得るために、その時まで黙っていた)
幹部を何人も倒したカズマ達が住んでいる事で、アクセルの街が魔王軍の最重要攻略拠点になろうとしている事をデュークの口から知ったウィズの怒りの魔法を喰らい、遂に降参したかと思いきや最後の手段としてリッチーへと成る禁術を自らに施した…のだが、アクアの『セイクリッド・ターン・アンデッド』であっという間に弱体化させられ、最期はウィズの『ドレインタッチ』と『エクスプロージョン』で止めを刺された。
強さ
クラスは『アークウィザード』。
ウィズとは対極の炎系の魔法を得意とする。更に元は天使であったため、本来なら『プリースト』、『アークプリースト』、『クルセイダー』のクラスしか使えない筈の神聖魔法も行使できる(アクアからは「神に逆らって堕天したクセに、ピンチになったら神々の超パワーを借りようなんて恥ずかしくないのか」と抗議された)。
当初はデュークの動きを探ろうとウィズが召喚したゴーストの多くを浄化し、更にはバニルの見通す力を以てしてもすぐには居場所が分からなかったなど、底知れない強さを匂わせていた。
しかしウィズとの決闘では、魔法全般の使い方が上手いウィズとは違いただひたすら攻撃魔法を連発するだけの単調な戦い方しか出来ず、結果的にはデュークのせいでアクセルの街の無辜の民が危険に晒されようとしている事を知り、本気になったウィズの敵では無かった。
技一覧
- インフェルノ
巨大な炎を発生させる高位の魔法。
- クリムゾン・レーザー
紅い熱線を放って攻撃する。
- ラーヴァ・スワンプ
溶岩の沼を発生させる。
- サンクチュアリ
巨大な聖なる魔法陣を使った浄化魔法。さしものウィズも中々のダメージを受けた。