概要
山の中に棲む空を飛ぶ一つ目の化け物で、とても尖った嘴を持つ怪鳥であるともいわれる。
目の前にどんなに硬い樹木や岩があっても突き抜けて飛ぶことができ、その場には大穴が開くともいわれている。
元は創世神コタンコロカムイの失敗作である木の魔神カシカムイ(ドロノキ)で造った、いくらこすっても粉が出るだけで火が付かない発火棒(カッチ)が化けたものであるという。
なお対になる発火台(カルソ)のほうは、ケナシコルウナルペになったとされる。
またアイヌを埋葬する際に遺体をゴザで巻いて縄で縛ったものである「チシナオッ」に足が生えたものであるとの伝承もあり、謎多き妖怪であるのだという。
別名はモシレチクチクイワエチクチクで、資料によってはイワエツゥンナイとも表記される。