概要
近縁のタモロコが琵琶湖の沖合での生活に適応し、進化したと考えられている。
琵琶湖淀川水系固有種で、主に琵琶湖の水深5m以深の沖合中層を群れで回遊し、動物プランクトンなどを捕食する。
3~7月頃に湖岸や水路などに集まり、水草などに産卵する。
1年で成熟し、寿命は1~3年程。
体長は7~15cm程と、タモロコより比較的大きくなる。
タモロコよりも細長くスマートな体型と銀白色の体色が特徴で、沖合での遊泳に特化した特徴をもつ。口ヒゲが短く、口は上向きで顔が角張る。
琵琶湖周辺では重要な食用魚の一つで、旬は冬、塩焼きや甘露煮などで食される。モロコ類の中で最も美味とされ、各地に出荷されている。琵琶湖以外の地域で養殖もされているが、養殖場から逃げ出したものが各地の湖や河川で繁殖し、タモロコと交雑するなどの問題を起こしている。
釣りの対象にもなり、観賞用に飼育される事もある。
近年琵琶湖では数が減少しており、国のレッドリストで絶滅危惧IA類に指定されている。