概要
物語が始まる500年前に犬の大将と麒麟丸が、18年前に犬夜叉と殺生丸が撃退した妖霊星は令和の世にも姿を現わし、麒麟丸に討ち捨てられた(右腕の)分身・希林理は人知れず妖霊星からこぼれ落ちた小妖怪を退治していた。
妖霊星が令和の世に降臨する直前、時の風車の力によって戦国の世から帰ってきた日暮とわ、せつな、もろはは希林と合流、協力して妖霊星を戦国の世に送り返すことに成功した。
が、時の風車は3人の夜叉姫が令和へと帰る直前、麒麟丸に破壊されて致命的な損傷を受けているだけでなく、斬星剣を宿す星斬りの笛も「魄」を奪われる危険性から希林に渡しており、3人はなす術もなく令和の世に取り残された。
希林がもちかえった妖霊星は巨大な蛹(さなぎ)を守る殻であり、妖霊星の周りにある妖怪たちは誘蛾灯に集まる虫たちのようなものであった。
そして、明らかになった希林の野望はりおんを触媒にして妖怪のいない歴史を作ることだった。
戦国の世に帰ることを望む3人に時の風車は最後の力を振り絞り、3人を戦国の世に送り届ける。
そこで3人が見たものは、地上にある妖怪の養分を吸い取って成長する巨大な蝶の姿だった。