「――—あなたは何が望なのかなぁ?」
概要
初出は3巻。第四領域の支配者(ドミニオン)を務める準精霊の少女。また篝卦ハラカ、雪代真矢と並ぶ最古の準精霊の1人でもある。
惰眠を貪るかのような眠たげな表情をしており、目元が緩み切った表情やのんびりした口調、そして常に眠たそうにしている為、一見すると人畜無害な大人しい性格をしている様に見えるが、それは表面上そう見えるだけであり、初めて彼女と出会った狂三が殺気を感じて警戒を強めた事からも分かるように、その本質は強大な力を隠し持つ好戦的な性格の持ち主である(狂三とある理由で共闘した際に<刻々帝>の【一弾】の力を体験した時にそれが如実に表れている)。
しかし基本的に物臭である為、自分から相手に仕掛けることは殆ど無く、よっぽどのことが無い限りは面倒事にはあまり首を突っ込まない主義の持ち主であるようだが…。
親しくなった相手の事をあだ名で呼ぶなど、フレンドリーな一面を持つ。
第5巻で隣界の破壊を目論む白の女王への対抗手段を得る為に、狂三が自分たちの敵になるかならないかを見定める為や、彼女から白の女王の情報を得る為に雪代や央珂と共に第七領域を訪れ、インデアンポーカーで勝負を挑み、自身の天使の力を使ったイカサマで優位に立つが、狂三の奇策に引っ掛かり敗北。
その後、実は白の女王の側近だった第七領域の支配者・由梨を退けた後、白の女王との決戦の為に真矢と共に狂三たちと共闘する事を決めた。
彼女の身に纏う霊装<快眠霊装・30番(ナイトフォール)>は展開すると雨・虫・風・音といった細かな危害を崩御して快適な睡眠を得られる優れもので、使用の際はパジャマモードへと変形することも可能。
発現する温度計型の無名天使は<太陰太陽二四節気(たいいんたいようにゅうよんせっき)>は水銀燈部分を伸縮させて鞭の様にしならせて相手を殴打する武器として使用できるほか、気温や相手の体温などを操ったり計る事が出来る。
また、最大の特徴として感情もコントロールするとこも可能で、相手に気付かれる事無く白昼夢を燃せて幻覚の世界に閉じ込める事もできる。ただしこの力は切り札的なもので、相手に感情を操る事が出来ることが信用を失う事に繋がる為に普段はその力を制御している。
五指に繋がった極細の銀糸を使った一太刀・石火星霜や銀糸を相手へと打ち込み感情や肉体を意のままに操る人形へと変える秘奥・揺曵神来月という必殺技を持っている。