cv:上田麗奈
「――――では、良き学生生活を」
概要
アスラ王国第二王女。現アスラ国王の正妃から正統なアスラ王族の血を引く唯一の存在であり、王位継承順位は二人の兄に続く第三位。
高いカリスマ性を持つために民衆からの支持が厚く、王位を争う第一王子であるグラ―ヴェルからは危険視されている。
ルーデウスが入学した時点では暗殺を恐れてラノア魔法大学に留学という形で避難しており、同校で生徒会長を務めていた。入学式にも参加しておりその美声も相まってルーデウスに強い印象を残す。
容姿
黄金のロングヘアに透き通るような美貌を誇る。その完成度は、作中で美形を見る機会に恵まれたルーデウスが一番と評価するほど。
人物像
幼い頃から権力闘争の渦中であるアスラ王宮で育ってきたためか、自身に擦り寄る貴族たちを「いざという時に裏切る」と批判的に分析してきた。そのため本人は当初王位に興味がなく、毎日を享楽的に過ごしていた。この行動には先に生まれ自分より早くコネと実績を築いてきた兄たち(特に第一王子)には勝てないと、自身の限界を見切っていたという面も強い。
しかし、転移事件により王城に出現した魔物から自分を守るために死亡した守護術師デリックの遺言と覚悟を受けて、王になる決意を抱いた。このように、自分を思い尽くしてくれた相手の意思を無下にしない王者としての資質を持つ。
一方で、変態だらけのアスラ王国王侯貴族の例に漏れず、彼女もまた特殊な性癖持ち。幼少期より幾度も暗殺未遂を経験していたことから、反対に他者を甚振るのが好きな加虐性欲に目覚めていた。特に、「強い」相手を自身の権力で屈服させるシチュエーションに強い興奮を覚えるらしい。またとある一件で被虐性欲の適正も判明し、受けでも攻めでもいけるようになった。
能力
アスラ王族として非常に高い教養を持つが、彼女自身に戦闘能力はない。また、常人よりも貴族社会での立ち回りに長けていると言っても、それは外面を取り繕うのが得意ということであって、内面は人並みに弱い。作中でも慣れない異国の地で常に気を張り続ける状況に憔悴していく描写がある。
対人関係においては自分の立場が通じない相手を苦手とする。これは、基本的に世界最大の国力を持つアスラ王国の姫である彼女にとって、自分よりも上の人間と相対する経験が少ないことに起因すると考えられる。その代表例である甲龍王ペルギウス・ドーラとの交渉では、今までのアプローチ法が何一つ通じず空回っていた。
このように、高いカリスマ性と美貌を持つと言っても彼女は決して完璧鳥人ではない。
ただ彼女の最大の強みは、性癖などを含めた欠点を知ってなお力を尽くしてくれる配下に恵まれている点であり、上記の弱点も周囲の人間の協力で乗り越えている。
年表
多分なネタバレ注意
甲龍暦405年に誕生(エリスと同い年)。暗殺の危機に晒され続ける幼少期を過ごす。
甲龍暦417年に発生した転移事件で守護術師デリック・レッドバットを失う。遺言により王になる覚悟を決める。同時にフィッツを新たな守護術師として迎える。
甲龍暦418年に第二王女派の貴族たちが瓦解し、失脚する。暗殺を回避すべくアスラ王国を出る。
甲龍暦419年にラノア魔法大学に入学。以後数年で大学内に大きな影響力を持つ。
甲龍暦422年にフィッツの要望に応えルーデウスの入学を誘導。ルーデウスと初対面。
甲龍暦423年にルーデウスの結婚式に参加。その際にアスラ貴族流の祝いの品を渡して軽く引かれる。
甲龍暦425年にアスラ王国に帰還。第一王子派が放ってきた刺客を全て退け、政争に勝利。次期王としての地位を築き上げる。
甲龍暦428年にアスラ国王へ即位。
甲龍暦430年にビヘイリル王国の戦いへ配下を派遣。龍神陣営の勝利に貢献する。
関連人物(ネタバレ)
王宮のメイドであった彼女に暗殺者から命を救われている。幼少期のことであったが成長後も覚えている様子。
- デリック・レッドバット
ひたすら自分に従順だった彼は性癖の対象外とのこと。「王になられてください」という遺言が彼女の王位を巡る戦いへのきっかけとなる。
- ルーク・ノトス・グレイラット
自身の守護騎士。幼い頃からの付き合いで最も信頼を寄せる相手。
- フィッツ
魔物から命を救われた恩人。性癖の真ん中に直撃したため夜這いをかけるが、反撃により失敗。以後奇妙な友情から無二の親友へと発展していく。
- ルーデウス・グレイラット
自身の知る限り最も強大な魔術師。王位を得る上で多大な貢献を受けた相手。
- 甲龍王ペルギウス
「意思を継ぐこと」ことが王にとって最重要と答え、その協力を得る。
- 龍神オルステッド
魔神ラプラス復活に備える彼の配下となる。
関連タグ
ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ:金髪美少女、人間国家の王女、異常性癖持ち、主人公の協力を得て望みを達成するなど共通点多数。